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更新日:2022年3月24日

佐世保歴史散策「写真で振り返る昔と今」

明治22年7月1日の「佐世保鎮守府」開庁以降、本市は急速な発展を遂げてきました。そして、今からちょうど120年前の明治35年4月1日、村から町を飛び越え、一躍市へとなり、「佐世保市」が誕生しました。このページでは、佐世保が村から市となった当時の様子や明治35年の市街図とともに昔と今を写真で振り返ります。

佐世保市街全図の画像

 

1佐世保市街地

左:明治時代中期の島地町から浜田町・西大久保町方面

右:現在の島地町から浜田町・西大久保町方面

 

明治36年ごろ、佐世保川の向こうには後の海兵団東練兵場が、川岸には洋館の軍政会議所が建っており、佐世保鎮守府長官の官舎も兼ねていました。佐世保橋付近が現在の元町で、その背後から左側が現在の上町、泉町、園田町、大久保町、矢岳町です。当時もかなりの住宅t地となっていましたが、湊町付近はまだ人家がまだらな状態でした。

 

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上:明治時代中期~大正時代に現在の佐世保玉屋付近から撮影された市街地

下:佐世保玉屋から撮影した現在の市街地

 

明治19年の佐世保鎮守府設置を契機に多くの人が押し寄せた佐世保では、これまで水田や湿地だった場所に近代的な都市を建設することが計画されました。非常に厳しい建築規則によって無秩序に家を建てることが規制された他、碁盤の目のような街区などが設けられ、写真のように建物が整然と並ぶ都市景観が形成されました。建物のほとんどは2階建ての和風建築で、高さや軒出に統一感があります。また、土蔵造りの壁や瓦屋根などが採用され、火災に強い街になりました。

 

2佐世保駅

左:明治31年1月に開業した佐世保駅

右:平成13年12月に完成した現在のJR佐世保駅

 

明治5年に新橋~横浜間で日本初の鉄道が開通し、近代化の象徴として全国へ拡大した鉄道網はわずか4半世紀という短期間で佐世保まで到達しました。明治20年に九州鉄道会社が設立され、翌年から博多・久留米間の線路敷設工事が始まりました。その後約10年の歳月をかけ、明治30年7月10日に武雄・早岐間が開通し、佐世保初の鉄道が開通しました。明治31年1月20日には佐世保駅が開業し、早岐・佐世保間と早岐・大村間の開通式が佐世保駅と大村駅構内で盛大に執り行われました。当時「佐世保停車場」と呼ばれていた佐世保駅の乗降客数は、佐世保軍港の拡張とともに急増し、明治35年の佐世保駅の乗降客数は約20万人でした。

 

3佐世保橋

左:明治23年6月に完成した木造の佐世保橋(アーチ奥側)

右:昭和59年9月に完成した現在の佐世保橋

 

明治19年の佐世保鎮守府設置を契機に、翌年から本格的な市街地の建設が始まりました。当時はまだ佐世保川に橋が架かっておらず、飛び石伝いで対岸と往来していました。明治23年6月には橋面に土をかけてならした木造の佐世保橋が完成しましたが、その後大雨の度に何度も流失しそうになり、明治37年6月の大洪水で流失しました。その後、明治39年に当時日本最長の鉄筋コンクリートの佐世保橋が完成し、昭和14年には県内一の交通量に対応するため拡張工事が行われました。しかし、交通量が限界に達し再び架け替えられることになり、昭和60年9月に現在の佐世保橋が完成しました。

 

4三等電信局(現佐世保浜田郵便局)

左:明治38年に谷郷町から移転した佐世保郵便局

右:昭和59年9月に移転した佐世保浜田郵便局

 

明治7年に設立された「佐世保等外郵便継立所」が明治19年に「三等電信局」へ昇格し、郵便や為替、貯金などの業務を行うようになりました。鎮守府建設工事が進み、中央との連絡や交渉などが増え、急を要するものも多くなったため、明治21年4月、谷郷町に「三等電信局」が設置され開局しました。その後、利用者の増加とともに業務も拡張し、6月には「二等電信局」へ昇格し、明治36年4月1日に「佐世保郵便局」へと改称されました。その後元町への佐世保橋詰めへと新築移転し、明治38年2月12日に開局しましたが、昭和20年6月の佐世保空襲で焼失しました。

 

5佐世保鎮守府

左:明治22年に完成した佐世保鎮守府庁表門

右:現在の海上自衛隊佐世保地方総監部正門

鎮守府の顔ともいえる表門の写真。当時は門柱上部にガス灯と思われる照明器具が取り付けられており、その後何度も化粧直しが行われました。現在も海上自衛隊佐世保地方総監部の正門となっており、昔と同じ面影を残しています。昭和20年6月の佐世保空襲によって庁舎をはじめ多くの建物が失われましたが、表門は開庁当時のまま残されています。昭和43年に海上自衛隊佐世保地方総監部が移転し、現在も国土防衛の要としての役割を担い続けています。

 

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