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更新日:2022年7月11日

「ひきこもり」について

ひきこもりとはどんな状態をいうのでしょうか?

ひきこもりの理解と対応についてお話します。

ひきこもりとは…

厚生労働省の定義では、ひきこもりとはさまざまな要因の結果として社会的参加を回避し、原則的には6カ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態をいいます。

ストレスを上手に解消できず疲れたり、ストレスが大き過ぎて自分の力ではどうにもできなくなるときに、それ以上ストレスをためないように自分以外との接触を制限し、殻に閉じこもって自分を守ろうとします。これがひきこもりと言われる状態で、自分と向き合い、次への一歩を踏み出すエネルギーを蓄えている期間であると言えます。

ひきこもりが本人や家族に及ぼす影響

ひきこもっている本人の心理状態は周囲には伝わりにくく「甘え」「怠け」と見られることが多いため、他人に対する信頼感が低下します。また「自分はだめな人間だ」などと自己評価が低くなり、意欲の低下を招き一人で悩み苦しむ方も多く見られます。家族も不安や心配から疲労困憊し、社会から孤立しがちになります。

ひきこもり当事者に接するときに心掛けたいこと

  • ひきこもり状態を否定せず、ありのままの状態を受け入れ、寄り添いましょう。
  • 小言、説教、叱責、世話焼き、行動の管理を避けましょう。
  • 自分の気持ちを伝えたい時は、「わたしは○○と思う」のように「わたし」を主語にして肯定的な表現で話しかけましょう。
  • ひきこもりのことを考えない時間を作り、趣味やスポーツなど自分自身の為に時間を使いましょう。
  • 多様な生き方がある事を認めましょう。

ひきこもりの回復のプロセス例を紹介します。

ひきこもり状態からの回復は、混乱期、安定期、ためらい期、動き出し期を行ったり来たりしながら、その時期に合った周囲の働きかけがあり、本人のペースで社会復帰をしていきます。

混乱期

混乱期の特徴

  • 急に部屋から出られなくなる。
  • 声をかけても返事をしない。
  • 親の対応を誤ると暴力につながりかねません。

混乱期の対応

  • この時期は見守りを大切にすることです。
  • 指導をするのではなく、援助をする方法に切り替えましょう
  • 本人が乗り越えるまで、親は少し距離を置きながら寄り添いましょう。寄り添うとは、本人が訴えることを『そうだね』『なるほど』『そう思っているのか』と悩みを受け止めることです。
安定期

安定期の特徴

  • 本人は、多少緊張が緩みますが、まだ刺激には敏感です。

安定期の対応

  • 親も本人もほっとでき、安定していることが大切です。
  • 本人に向かって『ありがとう』『いいね』などの心地いい刺激がある言葉を使うといいでしょう。
ためらい期

ためらい期の特徴

  • 本人は『どうしようか』と思い悩む時期です。
  • 本人は第三者の交流の可能性ができます。
  • 本人はまだ動けません。

ためらい期の対応

  • 親は居場所やボランティアなどの情報を得ておくことが大切です。
  • 親は本人の将来を心配しますが、本人は今の状態を受け入れて理解してほしいと願っています。
動き出し期

動き出し期の特徴

  • 居場所やアルバイトなどに出てみる気になります。
  • 動き出してからもトラブルや他の人や環境が原因でためらい期などに戻ることがあります。

動き出し期の対応

  • この時期になると、トラブルを避けて親の庇護の下に置く配慮は不要になります。
  • 親は親なりのペースで暮らしますが、本人と程よい距離を保っていきましょう。
  • 援助の目的は、就労や進学ではなく普通の暮らしを送れるようにすることです。
  • 本人がやれたこと、伸びしろを評価して、本人が自信を持てるようにしましょう。

ひきこもりの回復のプロセス例に関する図

このモデルは、すべての人に該当するわけではなく、行ったり来たりすることがあります。時期に合った対応することが必要ですので、参考にしてください。

関係機関

  • 長崎県ひきこもり地域支援センター<電話:095-846-5115>
  • NPO法人フリースペースふきのとう(佐世保市より相談業務委託機関)<電話:0956-25-6222>
  • 佐世保市障がい福祉課

ひきこもりで悩まないために利用できる資源

同じ悩みを持つ家族の居場所ひきこもり家族のつどい「あのねの木」開催

(注意)新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止の場合もありますので、最新情報はお問い合せください。

【日時】毎月第3水曜日:10時00分から12時00分

【場所】福祉活動プラザ(住所:佐世保市栄町4番11号)

ひきこもり経験者の居場所

(注意)新型コロナウイルス感染症の影響で開催中止の場合もありますので、最新情報はお問い合せください。

【開設日時】

  • 毎週月曜日・火曜日・金曜日・土曜日(祝日は休み):10時00分から16時00分
  • 毎週木曜日(水曜日・祝日は休み):8時00分から14時00分

【場所】フリースペースふきのとう(住所:佐世保市京坪町8番1号)

ひきこもりで悩む方の就労支援

【開設日時・場所】不定期(フリースペースふきのとうへお問い合わせください)<電話:0956-25-6222>

「親から子へ、希望のかけはし」の発行

長期化したひきこもりで悩む家族の方に向けて、親亡きあと子に残す生活マニュアルについてまとめたハンドブックをフリースペースふきのとうが作成し、ホームページ上に公開中。

お問い合わせ

保健福祉部障がい福祉課

電話番号 0956-24-1111

ファックス番号 0956-25-2281 

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