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更新日:2020年9月9日
(9月7日月曜日、令和2年9月定例市議会報告要旨)
新型コロナウイルス感染症に係る対応状況等および6月定例会から今日までの市政の重要事項について報告申し上げます。
ご報告の前に、まずもって新型コロナウイルス感染症の感染防止のための「新しい生活様式」の実践にご協力いただいている市民の皆さま、議員の皆さまに、改めて心よりお礼申し上げますとともに、新たな感染者が次々と確認されている中、医療および福祉などの現場におきまして、この感染症と直接向き合い、昼夜を問わずご尽力いただいている関係者の皆さまに対しまして、改めて、心より感謝とおねぎらいを申し上げたいと存じます。
さて、新型コロナウイルス感染症の国内の感染状況といたしましては、先の7月臨時会におけるご報告の状況と同様、多くの都市において、連日新規感染者が確認されております。
また、長崎県内におきましても、7月3日以降に発生した複数のクラスターも含め、累計で234例もの感染者が発生しており、緊迫した状況となっております。
本市におきましても、去る7月18日に本市7例目の感染者が確認され、あわせましてこれまで30例の感染が確認されております。
そのうち、総合医療センターにおいても2名の感染者が発生いたしましたが、全ての職員なども含めまして、最終的には1,767名分の検査が実施され、全て陰性が確認されたところです。
先般、夏休みおよびお盆の期間に当たりましては、国・県からも方針が示される中、本市としましても、市民の皆さまやそのご家族ご親戚の皆さまに、特にご注意していただきたいこととして、「新たな感染者が多数確認されている都道府県との往来は慎重に判断していただくこと」、「大人数での会合や飲食、特にアルコールを伴うものの開催は慎重に判断いただくこと」などをお願いしたところでございます。
今後とも、秋冬のインフルエンザの流行時期とも重なり、さらに感染拡大が懸念されますことから、改めまして、感染症対策の徹底について啓発活動を強化するとともに、検査体制の拡充など医療提供体制の強化について、県や医師会をはじめ関係機関と連携して、鋭意取り組んでまいりたいと考えております。
市民の皆さまにおかれましても、引き続きマスクの着用や手指消毒、3密を最大限避けるなど、基本的な感染症対策の徹底をお願いしたいと考えております。
続きまして、市立小中学校・義務教育学校についてでございますが、県内および市内における新型コロナウイルス感染症が感染拡大傾向にあったことを受け、児童生徒の安全確保を第一に考え、8月9日「県民祈りの日」の登校日を中止としました。「県民祈りの日」の制定意義を十分に踏まえ、実施予定であった平和学習については実施時期を見直すなどして実施に努めます。
また、8月24日から授業が開始されておりますが、新型コロナウイルス感染症対策および空調設備の適切な運用などの熱中症対策を引き続き講じるなど対策に万全を期し、児童生徒の健康の確保に努め、円滑な学校運営がなされているところでございます。
次に、本市の経済対策でございます。
本市におきましては、状況に応じ、3段階での支援を実施してまいりました。
その第2段階として実施しております特別定額給付金事業の支給状況でございますが、8月31日をもちまして申請受付を終了いたしました。対象世帯約12万2,000世帯のうち、現時点では99.4パーセントに当たる約12万1,200世帯について給付が完了しており、給付額は247億350万円となっております。
第3段階のさせぼ振興券発行事業につきましては、8月30日をもちまして第1次販売が終了しており、発行総額42億7,800万円のうち、第1次販売における販売実績は約43パーセントに当たる約18億6,600万円となっております。残りの約57パーセントにつきましては、9月6日から、第1次販売で購入された方も含む全ての方を対象に、購入上限を1人当たり10冊として第2次販売を開始したところでございます。
さらに、7月臨時会でご承認いただきました佐世保市独自の給付金事業としまして、国の特別定額給付金の基準日の翌日以降に子どもを出産された世帯等に対する家計への支援を行うため、対象者へ新生児等特別定額給付金の申請書の発送と受付を開始しております。
また、「佐世保市観光復活プログラム」の「みなと街SASEBO旅わくわくキャンペーン事業」では、対象を市民・県民とした宿泊キャンペーンからスタートしたところでございます。
次に、子育て支援といたしましては、子育てと仕事を一人で担う世帯の子育て負担の増加や収入の減少に対する支援として、国の第二次補正予算成立を受け「ひとり親世帯臨時特別給付金」の支給事務を行っております。これは、主に令和2年6月分の児童扶養手当を受給している世帯へ1世帯5万円、対象児童2人目以降3万円を加算し支給するもので、本市においては、対象の方々に対し、8月11日に振込を完了しております。
また、家計が急変した世帯へは1世帯5万円の追加支給を行うなど、申請に基づき、順次支給事務を進めているところでございます。
さらに、妊産婦の方への支援につきましては、分娩前に不安を抱える妊婦へのウイルス検査およびウイルスに感染した妊産婦への寄り添い支援のほか、里帰りができなかった妊産婦の方々への支援サービスの提供などに当たりましても、態勢を整えているところでございます。
新型コロナウイルス感染症は、いまだ世界中で猛威を振るっており、収束には長期間にわたる継続した取り組みが重要であると考えております。
このような状況の中で、本市を含む長崎県内や福岡県などにおきまして、続々と新規の感染者が確認されており、気を緩めるとさらなる感染拡大を招く可能性も否定できません。
本市といたしましては、この新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止や強靭かつ自律的な地域経済の構築を目指し、対応指針、対策を取りまとめ、地域ならではのきめ細かな対応と新たな日常の実現によって、「コロナに負けない元気なまち」づくりを進めてまいりたいと考えております。
特に、感染拡大の防止や、雇用を守るための取り組みといった、これまで行ってきた取り組みを継続して実施していくとともに、「新しい生活様式」を徹底し、「新たな日常」、「新たな暮らしのスタイル」を実現できるような取り組みを進めてまいりたいと考えており、今後は感染の発生状況により、フェーズに応じて事業推進に取り組んでまいりたいと考えております。
検査の体制につきましては、長崎県が示している本市の最大需要件数、1日当たり169件を上回る210件の検査が最大で可能と考えております。
また、病床につきましても、同じく県が示している最大患者数53人を上回り、最大で77床の確保が可能であると考えております。
市民の皆さまにおかれましては引き続き熱中症に気を付けていただきながら、必要に応じたマスクの着用や手洗いの励行、密閉・密集・密接の3密が揃う場、特に飲食を伴うものを最大限避けていただくなど、お一人お一人が「新しい生活様式」を徹底することや、感染者が多数発生している地域との往来については、慎重に判断していただくなど、これまで以上に十分な感染症対策に取り組んでいただきますよう、改めてお願いいたします。
また、感染された方は、感染したことに対する精神的な不安、ご自身の健康に対する不安を抱え、心身ともに大変不安定な状況にある中、SNSや貼り紙などによる心無い攻撃や誹謗中傷によって、二重、三重の苦しみを受けている方もいらっしゃいます。
市民の皆さまにおかれましては、感染された方に罪はないこと、いつ、だれが、どこで感染するかわからないことを十分ご理解の上、感染者に対する誹謗中傷などをすることなく、コロナとともに共存していく「ウィズコロナ」という新しい時代を共に過ごすことができるようご協力をお願いいたします。
令和2年9月7日
佐世保市長朝長則男
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