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更新日:2020年8月5日
標高191m石岳頂上にある展望台で、九十九島の眺望には絶好の場所。ここからの眺めは360度の展望がきき、眼下に望む島々の夕景が美しい場所として有名です。特に秋から冬にかけて美しい夕焼けを見ることができ、プロ、アマを問わず多くの写真家達が訪れます。
また、この山頂展望台から少し下った展望所では、2003年9月21日に映画「ラストサムライ」の冒頭シーンの撮影が行われました。
展望台近くにトイレはございませんので、事前に九十九島動植物園駐車場内のトイレをご利用ください。
石岳展望台からの夕景(写真提供:大久保昭氏)
頂上展望台
映画のワンシーンが望める展望所
駐車場
遠くにパールクィーン
石岳展望台園地は九十九島動植物園(森きらら)駐車場横の道を登りつめた所にあります。駐車場は約30台分程度あり、山頂展望台までは徒歩で10分程度です。
また、佐世保駅からバス下船越・展海峰行き(動物園経由)で約30分。動植物園前で下車して徒歩20分です。
詳細な地図は、させぼ街ナビ(佐世保市地図情報検索サービス)をご覧ください。
毎年、2月中旬頃から3月末頃まで、九十九島周辺の海岸沿いなど佐世保市上空で、越冬地の鹿児島県出水市から繁殖地のシベリアや中国北東部などに渡るマナヅルやナベヅルの群れが見られます。この渡りのことを北帰行(ほっきこう)と言い、飛来数は毎年合計で5000羽程度が観察されています。
マナヅル・ナベヅル(ツル科)
夏に中国北東部、モンゴル、シベリアで繁殖し、冬季になると日本では主に鹿児島県の出水平野に越冬のため飛来(冬鳥)します。この間の移動の時期に長崎県内各地(野母半島、稲佐山、県民の森、石岳展望台、冷水岳展望台、川内峠、生月島のオオバエ灯台等)の上空を旅鳥として通過していきます。佐世保市では、特に2月中旬から3月下旬にかけて、繁殖地へ帰る際にたくさんの数を観察することができます。
鹿児島県出水市で越冬するツル達
鹿児島県出水市を午前中に飛び立ったツルは、南からの追い風を利用して時速約50~80キロで北へ向かい、韓国南部まで約400キロを1日で飛行します。佐世保市上空の通過時間はおおむね13時~15時頃に多く観察されます。マナヅルの渡りは2月中旬~下旬頃、ナベヅルの渡りは3月中旬以降に多くみられ、多いときには600羽程度がV字編隊を組み、大声で鳴きながら飛んで行きます。天候や風向きによりますが、遠く九十九島上空や佐世保市街地上空を通過していくこともあります。
九十九島動植物園では、マナヅル・ナベヅルが飼育展示されています。北帰行の時期には上空を渡るツル達にエールを送るかのように大声で鳴く姿が見られますよ。
石岳展望台上空を飛ぶナベヅルの群れ(約150羽)
石岳展望台上空を飛ぶマナヅル
石岳展望台上空を飛ぶナベヅル
(写真提供:大久保洋子氏)
出水市を飛び立つ状況は、鹿児島県出水市ツル観察センター(TEL0996-85-5151)に問い合わせると教えていただけます。
また、九十九島動植物園(TEL0956-28-0011)でも情報を収集していますので、確認してから観察に向かいましょう。
自然が相手ですので、いつ飛んでくるかわかりません。時間に余裕をもって観察しましょう。肉眼で見るよりも双眼鏡等があるとよく観察できます。
標高304mの冷水岳(ひやみずだけ)の山頂付近にあり、西海国立公園内に位置する冷水岳園地は、九十九島の大パノラマを一望できる長崎県内でも屈指の景勝地。
園内には食事ができるふるさと物産館をはじめ、ステージがある芝生広場や大型の木製コンビネーション遊具、トイレ(3箇所)や展望台などがあり、北九十九島や天気がよければ五島列島までのすばらしい展望をながめることができます。また、春にはツツジ、6月にはアジサイが楽しめます。
冷水岳展望台からの眺め(九十九島方面)
展望台
大型木製遊具
クルメツツジ
県道18号佐々鹿町江迎線の矢岳地区にある冷水岳入口の案内看板が目印です。駐車場は約300台分あります。公共の交通機関は公園まで来ていませんので、バスで冷水岳入口バス停で下車して約30分歩くことになります。
詳細な地図は、させぼ街ナビ(佐世保市地図情報検索サービス)をご覧ください。
冷水岳園地では、石岳展望台で海上遠くを小さな点々のように飛んでいった群れや石岳展望台からは全く見られなかった群れが観察されるそうです。逆に石岳展望台ではっきりと見ることができた群れは、冷水岳園地では見ることができないようです。
北九十九島上空を通過していくツルたち
(写真提供:大久保洋子氏)
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