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更新日:2023年9月28日

教育長あいさつ

陣内教育長

教育長就任にあたって

佐世保市議会のご同意を頂戴し、宮島大典佐世保市長から、令和5年8月1日付けで佐世保市教育委員会教育長を拝命しました陣内康昭です。就任にあたりまして、教育理念を含め、これから取り組んでいきたい点を取りまとめましたので、ご一読いただけましたら幸いです。

社会教育を含む学校教育以外の分野については3点をお示ししますが、1点目は、スポーツ振興についてです。

令和4年度、本市教育委員会が策定しました「佐世保市スポーツ推進計画」は、スポーツによって心身の健康のみならず、地方創生等にも働きかけていこうと意図するものです。令和4年度まで10月に実施していました「市民体育祭」を今年度は「スポーツマンス」に変更したように、推進計画の「スポーツで、ひともまちも元気な佐世保に」の基本理念の実行の時期に入りました。今後は、佐世保らしいスポーツと位置付けられたアーバンスポーツ等も活用して、本格的に実行の手立てを充実させていきたいと考えています。

2点目は、文化財政策です。

市内には、福井洞窟や針尾無線等の重要文化財や鎮守府・三川内焼等の日本遺産構成資産が多数現存していますが、今後は、これらの遺産の教育や観光等も含めた活用を更に充実させたいと考えています。現在、その指針となる「文化財保存活用計画」の策定をスタートしておりますので、関係市長部局とも連携しながら、佐世保の魅力を高めてまいります。

3点目は、社会教育と学校教育の連携の強化です。

よりよい学校教育がよりよい社会を創り、よりよい社会がよりよい学校教育を実現すると言われるように学校教育と社会づくりは一体のものです。国は、この理念を達成するシステムとしてコミュニティスクール、そして地域学校協働本部を制度化しています。希望のあった学校から順次、制度を導入し、現在14の学校で活動が始まっています。今後は、すべての学校において社会教育と学校教育が連携融合できるよう努めてまいります。

続いては学校教育についてお話をさせていただきます。

第1点は、教育の原点をしっかりと見つめるということです。学校の大きな責務の一つは、確かな学力、たくましい体、豊かな心の育成です。そのためには、児童生徒の皆さんに、「知りたい」「できるようになりたい」という意欲を強く持たせることや、学びの後に、「良く分かった」「頑張った」といった自己肯定感を高めることが原点であると思っています。教育長就任後、最初の校長研修会では、市内のすべての学校の、すべての授業の最後に、児童生徒の皆さんの学びを称賛する時間を必ず設定するようお願いをしたところです。本市では、独自の学力調査や少人数指導講師の配置等も実施していますが、これらの教育行政施策の効果をより一層高めるためにも、教育の原点を意識した取り組みを丁寧に進めて行く意識を全ての先生方と共有していきたいと考えています。

第2点は、誰一人取り残さない学校教育の充実です。

本市の不登校児童生徒の出現率は、全国同様に最高値を更新し続けています。また、特別な支援や配慮を必要としている児童生徒の割合も同様です。不登校に至らずとも、障害等の診断はつかずとも、生活や学びに困り感を持っている子どもたちは少なくありません。教職員は、子どもたちのニーズに応える研修に努めていますが、加えて、「教師の資質を高める」だけではなく、新たな枠組みの構築や従来の手立ての拡充が必要であろうと思っています。特に学びの多様化学校、これは従来不登校特例校と呼ばれていた学校ですが、また、夜間中学校等の開設についてはスピード感をもって研究を進めて行きます。併せて、通級指導教室や特別支援教育補助指導員についても、その在り方を検討していきたいと考えています。また、いじめ問題につきましては、現在、第三者委員会等において対応の在り方を含めて調査を実施していますので、その結果を全校に反映させていきます。

第3点は、教師の働き方改革、教師の働き甲斐改革です。

これまで私は子供たちに「先生」と呼んでいただきながら経験を重ねました。この経験は、「生まれ変わることがあっても先生になりたい」と思うほどの宝物です。子供の成長に立ち合い、応援し、微力ながらでも手を差し伸べることができるというのは、教師の働き甲斐ですが、現在の教職員は、残念ながら、教師にしかできない業務に集中できる状況にはなっていません。本市では、これまでも他市に先駆けて全校へのスクールサポートスタッフの配置、県内唯一のスクールロイヤーの制度化、給食の公会計化等を実施してまいりましたが、今後なお一層、働き方改革、教師が働き甲斐を感じるための改革を進めていきたいと思っています。

ここまで縷々自分なりの理念、もしくは夢と言った方が相応しいような思いをお話させていただきましたが、多くの課題が山積している現実を考えますと職責の重さを痛感し、身の震える思いです。そのような思いでありますからこそ、市民の皆様のお声を聴かせていただき、またご理解を頂戴しながら、少しでも多くの市民の皆さんが、生涯を通じて学び、体を動かし、充実した市民生活を送っていただけるよう、また、子どもたちが輝く笑顔で下校できるよう粉骨砕身の思いでこの責務を全うする所存です。

令和5年9月

佐世保市教育委員会教育長

陣内康昭

お問い合わせ

教育委員会教育総務部総務課

電話番号 0956-24-1111

ファックス番号 0956-25-9682 

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