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更新日:2024年6月24日

福井洞窟特別史跡指定答申に係る市長コメント

日6月24日、国の文化審議会におきまして、佐世保市吉井町に所在いたします「福井洞窟」を国の特別史跡(史跡名勝天然記念物)に指定するように文部科学大臣へ答申がなされました。

福井洞窟」は、佐世保市北部の福井川の浸食で形成された砂岩洞窟で、昭和35年、38年、39年に日本考古学協会により発掘調査が行われ、旧石器時代から縄文時代への移行期の資料が層位的に出土し、これらの成果により、昭和53年に国の史跡に指定されております。

回、特別史跡として新たに評価を受けたことは、平成23年度から24年度にかけまして、本市教育委員会で実施いたしました史跡整備を目的とした発掘調査によるところが大きいと考えております。また、関係機関と連携を図りながら行った共同研究事業により、昭和30年代の調査資料が報告され、遺跡の全容がほぼ解明されたことにあります。

のことから「日本列島における後期旧石器時代から縄文時代への移行を連続的に示す洞窟遺跡」として、「後期旧石器時代から縄文時代草創期にかけての石器群の変遷と土器の出現過程が初めて明らかにされた遺跡であるとともに、環境変動と連動した遺跡の形成過程が明らかにされた遺跡として極めて重要」として、現在の指定範囲(4,548.78平方メートル)が特別史跡に答申がなされております。

井洞窟は、令和6年度の官報告示を経て、正式に64件目の国指定の特別史跡となりますが、旧石器時代まで遡る特別史跡は全国で初めてです。なお、県内における特別史跡としては、金田城跡(対馬市)、原ノ辻遺跡(壱岐市)に続き、24年ぶり3件目となります。

跡のうち重要なものが史跡に指定され、そのうち「学術上の価値が特に高く、我が国文化の象徴たるもの」が特別史跡に指定されます。そうしたなかに「福井洞窟」の価値をお取り上げいただいた文化庁及び文化審議会委員の皆様、そしてこれまでの調査にご理解と多大なご協力を賜りました福井洞窟整備検討委員会委員の皆様をはじめ、関係各位及び地元の皆様に、この場をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。

市としましては、これら福井洞窟がわが国の歴史を示す貴重な文化財として、そして佐世保市の宝として後世に保存・継承されるよう尽力いたしますとともに、福井洞窟とともに、本市の特徴であります「洞窟遺跡日本一のまち」を国内外にアピールしてまいります。

民の皆様におかれましては、これからも、本市の文化財保護の取り組みにご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和6年6月24日
佐世保市長宮島

 

お問い合わせ

教育委員会教育総務部文化財課

電話番号 0956-24-1111

ファックス番号 0956-25-9682

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