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更新日:2022年2月24日
ナマコ(海鼠)は、棘皮動物門ナマコ網に属する海生の動物の総称でマナマコと呼びます。店頭で売られているマナマコは、体の色から暗緑色~黒色のアオナマコ又はクロナマコ、栗色~褐色のアカナマコと呼ばれます。
いずれも体長は、20~30cm位の大きさになり、北海道から九州までの岩礁域や浅海の砂地に生息しています。食感は、弾力のある歯ごたえと海の香りが特徴です。
また、腸などの内臓を塩辛にしたものを「このわた」、その中でも産卵時期に現れるオレンジ色をした卵巣を干したものを「くちこ」と呼び、どちらも珍味とされています。
アカナマコ(歯ごたえ抜群) |
アオナマコ(柔らかいナマコが好みなら、アオナマコ) |
カキ(牡蠣)は、イタボガキ科あるいは二枚貝の総称で、日本の沿岸に20種類を超えるかきが生息しています。
食用にされるのはマガキやイワガキが知られており、市場に流通している大部分が養殖されたマガキです。カキには、タウリン、グリコーゲン、亜鉛など様々な栄養素が多量に含まれるため、「海のミルク」、「海の玄米」と呼ばれ、生で食べるほか、フライ(揚げもの)、網焼き、鍋物に調理されています。
佐世保は、九十九島、佐世保湾、大村湾産のカキの産地として知られていますが、その他の産地として広島、三陸、有明湾等で養殖されています。
成長したカキは、クレーンで吊り上げて、収獲します。 |
どっさりと連なって、育ってます。 |
カキ焼き |
焼きたて(身がジューシーで、ぷりぷりのかきです。) |
焼きたてのかき。とっても、おいしいです。 |
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冬場が旬のマガキに対し、岩ガキは夏場に旬を迎えます。
『九十九島岩ガキ』は、1粒1粒を大切に育て上げる方法で養殖され、ぽってりと肥えた身、プリプリの食感が特徴で、九十九島の“うまみ”を凝縮した濃厚な味わいが楽しめます。
『九十九島岩ガキ』大きく育ちました。 |
豊富な栄養、濃厚な旨み |
アラカブは、カサゴの九州地方の別名であり、関西地方ではガシラ、瀬戸内海地方ではホゴと呼ばれています。全長は15cmほどであり、海岸近くからやや深い海の岩礁域に生息しており、防波堤や岩場から比較的簡単に釣れます。
アラカブの身は脂肪が少ない白身で、鍋料理、味噌汁などにして食されています。
佐世保では、西海橋(針尾)でアラカブの味噌汁として県内外の観光客等に親しまれています。
アラカブ(カサゴ) |
名物「アラカブの味噌汁」 |
煮干しは小魚を煮て干したもので、いりこは炒って干したもので、主に出し汁をとる材料として使われます。
ナッツ類と一緒に袋詰めされた商品は、カルシウム不足を補うおやつから酒のつまみ等として幅広く愛好されています。
煮干しは、カタクチイワシで作ったものが一般的ですが、その他にウルメイワシ、マイワシ、アジ、サバ、あご(トビウオ)、キビナゴ等を原料としたものもあります。
なお、佐世保市の小佐々地区のいりこは、日本で有数の生産地です。
カタクチイワシを煮る |
煮たカタクチイワシを干す |
乾燥したら、煮干し完成 |
「赤マテ貝」は、カキと同じ2枚貝ですが、全国的にも漁獲データがほとんど存在せず、その生態も不明です。特に、一般的なマテ貝が砂浜に生息し潮干狩りの対象となっているのに対し、「赤マテ貝」は水深5m~20mの海底に生息しており、それを専門に漁業を行っているのはまれであると言えます。
佐世保市の針尾瀬戸では、「マテ貝突き漁」と呼ばれる独特な漁業が行われており、全国一のマテ貝の漁獲量(年間20~30t)があると推定されますが、広域的な流通はされておらず、希少な貝類と言えます。
漁期は2月~5月で、針尾瀬戸の春の味覚として、地元を中心に親しまれています。「赤マテ貝」は濃厚なうまみとアサリのような味わいが特徴で、焼いたり、ゆでたりと和洋中さまざまな料理に合います。
マテ貝突き漁 |
『針尾赤マテ貝』 |
網焼き |
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