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更新日:2024年8月19日
慢性腎臓病(CKD)は、初期には自覚症状がなく、吐き気やむくみなどの症状が出る頃には病気がかなり進んでいる場合があります。また、重症化すると人工透析が必要になります。
日本の慢性腎臓病(CKD)患者数は約1,330万人で、成人の8人に1人の割合であり、新たな国民病と言われています。佐世保市でも糖尿病や高血圧症が原因で人工透析導入となる方が年々増加傾向にあります。食生活や運動など日々の生活習慣病予防がとても大切になります。
腎臓はそら豆のような形をしていて、体の左右に1個ずつあります。腎臓は血液をろ過し体の不要なものを取り除きます。再利用できるものは、きれいになった血液と一緒に体の中に戻し、体にとって必要のない水分や不要なものは尿として体の外へ出されます。腎臓の働きが悪くなり、尿を作ることができなくなると体の外に出されるはずの不要なものが体の中にたまり、下記のような症状が現れます。放っておくと、人工透析が必要な末期腎不全になる場合もあります。
佐世保市国民健康保険では、慢性腎臓病(CKD)の重症化予防や人工透析患者数を減らすために、下記の取組を行っています。
かかりつけ医の指示により管理栄養士が腎臓を守るための食生活の工夫などについてアドバイスします。対象者は、佐世保市国民健康保険の方で、次のいずれかに該当する方です。
佐世保市医療保険課では、慢性腎臓病(CKD)が重症化し人工透析になる人を減らすために、市内の腎臓病専門医・糖尿病専門医・かかりつけ医の先生と意見交換会を開催しています。
令和2年度は、かかりつけ医から腎臓病専門医への紹介基準について話し合いました。
かかりつけ医から腎臓病専門医への紹介状と腎臓病専門医から佐世保市医療保険課への連絡票は下記のとおりです。
意見交換会で決定した紹介基準に基づき腎臓病専門医へ紹介するCKD等連携医を登録するための研修会を令和2年度より佐世保市医師会との共催で開催しております。研修会では毎年腎専門医に講師としてご講演いただいております。令和3年度開催後、CKD等連携医登録医療機関として令和5年12月現在、52の医療機関に58人の医師が登録されました。
特定健康診査の結果で、尿蛋白(+)の方は、CKDが重症化しないように、かかりつけ医や下記CKD等連携医登録医療機関で尿の再検査を受けてください。
令和6年度佐世保市国民健康保険慢性腎臓病(CKD)等連携医登録研修会を開催しました!
令和6年8月1日木曜日に、講師として千住病院腎臓内科・人工透析内科部長小畑陽子先生をお招きし「STOP!薬剤性腎障害」~危険がいっぱい!NSAIDsの漫然投与多職種連携で腎臓を守ろう~と題しご講演いただきました。
以下は過去の講演内容です。
長崎県においてeGFRが60未満の方に対してCKDシールの普及・啓発が行われています。佐世保市国保では、このCKDシールに加え腎機能の低下のレベルを3段階に色分けし、黄色(eGFR45~59)・オレンジ(30~44)・赤色(29以下)のうちいずれかの丸い追加シールを貼ることとしました。これにより、医師・薬剤師が情報共有し腎臓に負担となる薬剤の調整や、患者さんが自らの腎機能レベルを知り残された腎臓の能力を長持ちするための習慣を意識すること、さらにCKDという言葉や概念の啓発につながることを目的としています。
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