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更新日:2024年11月6日
「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、長崎と天草地方の潜伏キリシタンが禁教期に密かに信仰を続ける中で育んだ独特の文化的伝統を物語る12の資産で構成され、平成30年(2019)7月に世界文化遺産に登録されました。
~キリスト教が禁じられる中ではぐくまれた日本独自のかたち~
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、キリスト教が禁じられている中で長崎と天草地方において日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた潜伏キリシタンの信仰継続にかかわる伝統のあかしとなる遺産群です。
それらは、潜伏キリシタンの伝統の始まりからその形成、維持、拡大の段階を経て、新たな信仰の局面の到来によって伝統を変容し、終わりを迎えるまで、潜伏キリシタンの伝統の歴史を語る上で必要不可欠な12の構成資産からなります。
それらは、大航海時代のアジアにおいてキリスト教宣教地の東端にあたる日本列島の中で、最も集中的に宣教が行われた長崎と天草地方の半島や離島に点在しています。
潜伏キリシタンとは?
キリスト教が禁じられていた17~19世紀の日本において、ひそかにキリスト教由来の信仰を続けていた人々のことを「潜伏キリシタン」と呼びます。なお、禁教が行われる以前にキリスト教に改宗した人々のことを、同時代の日本ではポルトガル語由来の「キリシタン」と呼びます。
また、キリスト教が解禁となった19世紀後半以降も引き続き潜伏キリシタン以来の信仰を続けた人々のことを「かくれキリシタン」と呼びます。
平成19年 (2007) |
ユネスコ世界遺産暫定一覧表へ記載 →記載名「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」 →構成文化財20件 |
平成24年 (2012) |
推薦書原案を提出。構成文化財は13件。国文化審議会で審査されるもより準備の進んでいた「富岡製糸場と絹産業遺産」(群馬県)の推薦が決定された |
平成25年 (2013) |
国文化審議会により文化庁枠の国内候補に選定 同時に内閣府有識者会議が「明治日本の産業革命遺産」を内閣府枠の国内候補に選定 競合したことから官房長官判断により「明治日本の産業革命遺産」の推薦が決定された |
平成26年 (2014) |
国文化審議会により国内候補に選定、翌年1月推薦書をユネスコに提出 →遺産名「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」 →構成文化財14件 |
平成27年 (2015) |
イコモス現地調査(9月26日~10月4日) イコモスパネル会議(11月30日) |
平成28年 (2016) |
イコモス中間報告(1月18日) →禁教期に焦点を当てるべき。イコモス勧告は登録延期になる見込み →推薦を取り下げることによりイコモスからの支援が可能 閣議了解により推薦を取り下げ(2月9日) イコモスとアドバイザリーミッション契約(2月24日) 推薦書素案(修正版)を文化庁に提出(3月31日) 国文化審議会により国内候補に選定(7月25日) |
平成29年 (2017) |
閣議了解により推薦を決定(1月20日) 推薦書正式版をユネスコに提出 →遺産名「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」 →構成文化財12件 イコモス現地調査(9月4日~14日) イコモスパネル会議(11月23日) |
平成30年 (2018) |
イコモスより「登録」の勧告を受ける(5月4日) 第42回世界遺産委員会(バーレーン王国)にて審査。世界遺産一覧表への記載が決議された(6月30日) 第42回世界遺産委員会により世界文化遺産への登録が決定(7月4日) |
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