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更新日:2022年3月29日

「樋口橋」の長崎県指定有形文化財(建造物)の指定について

日、長崎県教育委員会において、佐世保市吉井町にあります「樋口橋」が、新たな長崎県有形文化財(建造物)に指定されました。

樋口橋」は大正11年(1922)に架設された二重アーチの石橋で、佐々川流域に多く残る石橋の中で唯一の二重アーチ橋であると同時に最大の石橋でもあります。吉井町中心部にあることから、町のシンボルとして親しまれており、現在も毎日路線バスが通る現役の橋として地域の生活を支える存在です。

吉井村と同議会の記録によりますと、大正10年(1921)に住民からの熱望により、現在地にあった老朽化した橋を架け替えることになり、幅員4.5mの二重アーチ石橋として計画されました。しかし、当時の石田村長の提案で幅員を6.3mに拡幅する変更がなされました。

の決定により、樋口橋は地方主要道としての交通需要に耐えうる橋として今日まで地域を支えることになりました。残されている古写真からは、見事な装飾が施された親柱や欄干が取り付けられた非常に美しい橋だったことが分かります。この欄干は昭和42年の豪雨災害で流失することになりましたが、橋そのものの損傷はなく、石橋の強靭性を示すとともに、町の復興にも貢献することになりました。

口橋は、長崎県内の二重アーチ石橋の中では諫早市の眼鏡橋(国重要文化財)に次ぐ規模を誇り、細部の装飾やデザイン性の高い表面仕上げも相まって重厚な美しさを持っています。大きな災害を乗り越えた技術力やデザイン性とともに、地方道路の近代化を示すものとして長崎県指定文化財にふさわしいと評価されました。

口橋は、本年令和4年に架橋から100周年という節目の年を迎えます。この節目に長崎県の文化財に指定されることは大変喜ばしく思います。

回の樋口橋の長崎県指定は、昨年オープンしました福井洞窟ミュージアムとともに、吉井地区の発展と文化財を守り伝えることにつながるものと考えております。

口橋の価値について評価いただいた長崎県および県文化財保護審議会委員の皆様をはじめ、地元・関係者の皆様方に、この場をお借りしまして厚くお礼を申し上げます。

市としましては、樋口橋が長崎県の歴史を示す貴重な文化財として、また地域を支える重要なインフラとして適切に保存管理し、後世に継承していけるよう尽力してまいりたいと考えております。

和4年3月29日
世保市長

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教育委員会教育総務部文化財課

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