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更新日:2025年3月10日
佐世保市に引っ越してきましたが、ゴミの出し方で驚いたことがあります。
これまで住んでいた市では、どの市でも容器包装リサイクル法によるプラスチック容器の回収が行われており、燃やせるゴミは小さいゴミ袋で足りていましたが、こちらに来て週に1度はゴミ袋の大でなければ足りなくなりました。
さらに驚いたのは、ゴミ袋の大は1袋4枚しか入っておらず、1人当たり5枚配布される購入補助券がないと、高額で買わなければならないことです。
過去の市長への手紙で、ゴミ袋購入補助券が足りないという意見があり、市は、ゴミの減量化を図るために行っている制度であり、食品トレイなどはスーパーの回収ボックスなどを利用してゴミの減量化をお願いしたい旨の回答がなされていました。
しかし、スーパーの回収ボックスでは、卵のパックや豆腐の容器など、回収できないものも記載されており、ペットボトルの蓋やラベルのほか、食品容器でないものは回収されないため、容器包装リサイクル法に決められているプラスチック容器のほとんどを燃やせるゴミとして出すしかありません。
これまで住んでいたところでは、無料でプラスチック容器包装を回収するところもあれば、有料ではあるが、燃やせるゴミの3分の1の額で回収するところもありました。
佐世保市でもゴミの減量化を目指すなら、有料か無料かのいずれかの方法でプラスチック容器包装の回収を行うべきではないかと思いますが、なぜ実施できないのかお尋ねします。
【令和6年10月受付】
本市では、現在、プラスチックを焼却し、発電や熱利用を行うための燃料として再利用する、いわゆる「サーマルリサイクル」という資源リサイクルの手法を導入しています。これは、ごみの焼却で得た熱を利用して発電を行い、ごみ処理施設内での電力使用や売電、附帯施設である「エコスパ佐世保」の温水プールに活用するなど、節電と省電力化を効率的に行っているものです。
この手法を導入するにあたっては、ご指摘のように容器包装プラスチックの回収についても検討しております。
しかしながら、プラスチックを分別収集し製品として再生するとした場合、ごみとして焼却する場合と比べて運搬による排出ガス等の多くのエネルギー資源の消費と経費がかかり、逆に環境負荷が大きくなると考えられ、燃やすごみとして取り扱うことが本市にとっては最適との結論に至ったという経緯がございます。
一方で、プラスチックに関する新たな法整備等があり、プラスチック資源循環促進法の中では、プラスチックの資源循環に向けて、関係主体が相互に連携しながら環境整備を進め、相乗効果を高めていくことが重要とされており、市町村は、プラスチックにかかる資源循環の促進等に必要な措置を講じるよう努めることと規定されております。
そのような背景を踏まえて、本市におきましてもご指摘のプラスチックリサイクルの早期実施に向けて検討を進めているところです。
現在、コスト抑制やCO2の削減効果等を踏まえつつ、プラスチックの分別回収を導入している自治体や再商品化事業者へヒアリング等を実施し、容器包装プラスチック及び製品プラスチックの一括収集から再商品化の事業スキーム構築に向けた検討を行っています。コストの問題など解消すべき課題も多くあり、実施までにはもうしばらく時間を要するものと考えていますが、新年度予算へも関係経費を計上するなど検討を進めているところです。
今後とも皆様のご意見をいただきながら、環境行政の改善に努めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
【令和6年12月回答】
環境部環境政策課
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