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更新日:2025年1月29日
平成7年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)や平成16年の新潟県中越地震において、大規模盛土造成地の一部で、がけ崩れや土砂の流出等により宅地被害が発生した事例が報告されています。
佐世保市では、市民の皆さんに大規模盛土造成地が身近に存在することを知っていただき、災害の未然防止や被害の軽減につながるよう防災意識を高めていただくことを目的として、「佐世保市大規模盛土造成地マップ」(以下、マップ)を作成しました。
マップは市内の古い地図と直近の地図を重ね合わせて、その標高差のデータから盛土造成が行われた概ねの位置を抽出しました。このうち、「大規模盛土造成地」に該当する所在をマップに記載しています(「大規模盛土造成地」の定義は次項目をご確認下さい)。また、マップをご覧になる際には、下記の点にご注意ください。
なお、マップは、重ね合わせにより判明した大規模盛土造成地の概ねの位置と規模を示したものであり、危険かどうかを判断したものではありません。
宅地を造成する場合、切土と盛土を組み合わせる手法が一般的であり、谷や沢を埋めたことで盛土側面に谷部の斜面が存在することが多い「谷埋め型盛土」、傾斜地盤上に高い擁壁等を用いて造られた「腹付け型盛土」があり、下記に該当するものが「大規模盛土造成地」と定義されています。
(1)谷埋め型大規模盛土造成地:盛土面積が3,000平方メートル以上のもの
(2)腹付け型大規模盛土造成地:盛土する前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上で、かつ、盛土の高さが5m以上のもの
(出典:国土交通省ホームページより)
調査の結果、佐世保市内では下記の数の大規模盛土造成地が存在することが判明しました。
(1)谷埋め型大規模盛土造成地 |
(2)腹付け型大規模盛土造成地 |
合計 |
---|---|---|
278箇所 |
11箇所 |
289箇所 |
大規模盛土造成地や関係する事業については、下記の関連リンクの「大規模盛土造成地の滑動崩落対策について」(国土交通省ホームページ)をご参照ください。
また、佐世保市都市整備部建築指導課(市役所8階)の窓口でも、大規模盛土造成地や調査結果についてご案内しておりますのでお尋ねください。
佐世保市大規模盛土造成地マップは下記により入手できます。
1.下記からダウンロードできます。
2.佐世保市役所8階の建築指導課窓口や各支所、行政センターでは印刷したマップを配布しています。
マップの内容や詳細につきましては、建築指導課にてお尋ねください。
現在、抽出された大規模盛土造成地個々の造成情報の整理や現地状況の確認を進めており、技術的調査の実施については調査結果や事業の優先度を総合的に勘案し、検討していきます。
宅地の災害を防ぐためには、宅地所有者や管理者の方々が日頃から宅地や周辺の擁壁、斜面などに目を配り点検することによって、宅地災害の前兆となりうる異常を早く発見することができます。市民の皆様にも日頃から宅地や擁壁のセルフチェックを行っていただき、危険な箇所の把握や災害に対しての備えをお願いします。
セルフチェックの方法については、下記の国土交通省ホームページにて紹介されていますので、そちらをご参照ください。
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