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更新日:2025年10月28日

施設配置案に係る日米合同委員会合意等についての移設先地域に向けた説明会の開催について(2025年10月)

前畑弾薬庫の針尾島弾薬集積所への移設に伴う施設配置案について2025年8月日米合同委員会で合意が得られたこと等について、移設先となる地域の皆様への説明会を開催しました。

開催日時

【江上地区】2025(令和7)年10月6日(月曜日) 18時から
【針尾地区】2025(令和7)年10月7日(火曜日) 19時から

開催場所

【江上地区】江上地区コミュニティセンター 2階講堂
【針尾地区】針尾地区コミュニティセンター 2階講堂

出席者

防衛省(在日米軍協力課、地方協力課、九州防衛局)
長崎県(基地対策・国民保護課、県北振興局)
佐世保市(宮島市長、基地政策局)
【江上地区】地域の皆さん約40名
【針尾地区】地域の皆さん約10名

内容

冒頭、宮島市長より、以下の発言を行いました。

・本件は昭和46年以来の本市の最重要課題であり、長年の懸案が前進したことに市長として安堵と喜びを感じています。
・平成23年の基本合意から今回の新たな日米合意まで14年を要した理由として、国における安全性の確認や配慮、そして米国との交渉に時間を要したものと聞いています。ここに至るまでの各関係者の尽力に感謝しています。
・その中で、私が最も感謝しなければならないのは、やはり弾薬庫の受入先として同意をいただきました地元の皆様方です。皆様方のご理解とご協力なくして、決して本件は前に進むことがございませんでした。長きにわたり、ご理解ご協力をいただきましたことに、深く感謝申し上げます。
・地元の皆様方におかれては、この問題が動いたことは決して喜ばしいことばかりではなく、色々な複雑な思いがあられるものと拝察しております。皆様方の思いをしっかりと酌み取り、皆様方の安全性をしっかりと確保しながら、この問題に取り組んで参ります。

防衛省より、資料をもとに以下の説明がありました。

・佐世保港においては在日米軍施設、自衛隊施設、民間企業施設が混在していることから、防衛省は、地元佐世保市などの要望も踏まえ、防衛施設と民間施設のすみ分けを推進しています。
・平成23年1月、前畑弾薬庫の針尾島弾薬集積所への移設と返還について日米合同委員会において合意されておりました。一方で、移設先の施設の配置案についてはその後の調整に委ねられていましたが、本年8月28日、移設先の施設の配置案について日米間で合意いたしました。
・今般の日米合意を踏まえ、今後、できる限り早期に前畑弾薬庫の返還を実現するよう、環境影響評価、調査、基本設計などの必要な取組を一層推進してまいります。
・今般の日米合意に係る配置案の概要は次のとおりです。
1 平成23年の合意においては、地中式火薬庫の設置も検討されていましたが、今般の合意により、安久ノ浦湾を埋め立て地上覆土式火薬庫のみを設置することとなりました。これは地上覆土式火薬庫の設置のみによって、前畑弾薬庫の現有の規模・機能の移設が可能であることを想定しているためです。また、平成23年の合意においては、針尾島弾薬集積所の周辺に緩衝地帯の整備も検討することとしておりましたが、緩衝地帯を整備しなくても安全性が担保できると考えています。
2 現在、前畑弾薬庫や佐世保港の埠頭で行われている弾薬の積み込みや積み下ろしを行う機能を移設するため、安久ノ浦湾と牛ノ浦湾の間に埠頭を設置することとなりました。これにより、主として、弾薬を搭載した船が埠頭に直接接岸して弾薬類の積み込みや積み下ろしを行うことにより、現在、洋上における弾薬類の積み込みや積み下ろし作業と比べ、波浪等の影響が軽減されるため、安全性と運用性が向上することとなります。
3 波浪・高潮・津波への対策として、必要な措置を講じることとなりました。今後、調査・設計を実施し、その結果を踏まえ、日米間で調整の上、必要な措置を決定してまいります。例えば、防潮堤、防波堤等の整備を想定しています。
4 牛ノ浦湾の現在の制限水域内に、船舶(バージ船)を係留するためのブイ6基を設置することとなりました。複数のバージ船で弾薬の積み込みや積み下ろしを行う場合に、埠頭に着岸できないバージ船が安全に待機できるように、一時的に係留するためのブイを設置します。
ブイは、現在の制限水域の範囲の内側に設置するため、制限水域の範囲は変更されません。
5 今後の施設整備にあたっては、日米双方の基準を満たすことを確認して進めます。
・今後のスケジュールについては、検討業務、調査及び設計を経ずに確たることは言えませんが、現時点におけるスケジュールは次のように考えています。
・令和7年度においては、移設先の施設の整備に必要な浚渫範囲等について検討を行う予定です。
また、令和6年度から実施している火薬庫の安全性確認のための実証実験について、検証や評価を実施する予定です。この実証実験については、火薬類取締法に定める手続きの一環として、新たに設置を予定している火薬庫に係る実証実験を行いその安全性を確認することを目的として実施しています。当該実証実験の結果を踏まえつつ、火薬類取締法に定められた火薬庫の設置に係る経済産業省の承認を得た上で、安全性の確保された火薬庫を整備する予定です。
・令和8年度以降、環境影響評価手続きと調査・設計を並行して推進していく予定であり、環境影響評価や公有水面埋立の承認に約6年、埠頭の整備、安久ノ浦湾の埋立て、埋立地への火薬庫の整備等に十数年を要すると考えています。
・これらの事業に早速取り掛かるべく、令和8年度予算概算要求において、針尾島弾薬集積所における測量・土質調査及び環境影響評価業務等の必要経費を要求しております。
・防衛省としては、今般の合意を踏まえ、前畑弾薬庫の移設・返還事業が目に見える形で進捗していくことが地元の皆様にとっても極めて重要であると考えており、今後の事業の進捗に合わせて、適時適切に情報提供いたします。

主なやり取り
【江上地区】

・国は地元住民に向けて安全性を説明したいと言いましたが、例えば弾薬庫や保管する弾薬の詳細は公にできないとのことです。過去も、地域住民は目に見えない情報による安全性の説明に納得しづらいものがありましたが、国と佐世保市を信じて同意した経緯があります。可能な限り具体的な説明をお願いします。
→(防衛省)防衛省は、移転先となる近隣住民の皆様のご不安を踏まえ、平成23年から14年以上かけて 安全性を最優先に米側と協議を行い、施設配置案について日米間で合意に至りました。この過程で、米側の要求と日米の基準を満たす施設整備を行った場合に与える周辺への影響について慎重に慎重を期して、確認を行ってきました。具体的には、火薬庫の安全性の確認のために実証実験を行っており、その実証実験によって非常に科学的なデータを収集しております。その科学的なデータを評価いたしまして、今後経済産業省に対して火薬庫設置の承認を求めます。弾薬の詳細は米軍の運用上明らかにできないのですが、防衛省は、住民の皆様の安全確保を最優先に、佐世保市と連携して取り組んでまいります。

・弾薬庫の周辺海域では米軍の警備ボートが厳しく警戒しています。針尾島弾薬集積所の整備が進むと、合わせてそうした警備が強化され、偶発的な事故等が起こらないか懸念があります。
→(防衛省)米軍の行動で脅威に感じるものがあった場合などは、九州防衛局に直接、あるいは佐世保市を通じてお知らせいただければ、米軍に伝えます。米軍の関係で、皆さんの身に何かあるというのはあってはならない話ですので、勿論何かあった場合は九州防衛局にお知らせください。

・長年動いていなかった懸案が前進したことから市長として喜ばれるのは当然のことと思いますが、私たちは反対こそしませんが決して心の底から賛成はしていません。江上地区は「良かった」ではなく「困った」というものです。また、今から約20年程度というのは工事の話です。工事が完了しても、江上地区としてこの話が終わるわけではないのです。今後、世界情勢がどう変化するかは分かりませんが、危険な弾薬庫が江上にあり続けることについてはお忘れにならないようにお願いします。
→(佐世保市)地元の皆様にとりまして、やはり苦渋の決断であったということの思いを新たにしました。地元の皆様方としっかりと連携をとりながら、また逐一情報交換も行いながら、これからこの問題に取り組んでまいります。

【針尾地区】

・針尾島弾薬集積所内に新しく弾薬の積み下ろし・積み込みを行うための埠頭を整備すると説明されましたが、危険性は無いのですか。
→(防衛省)主として、弾薬を積載した船が埠頭に直接接岸して弾薬類の積み下ろし等を行うこととなることから、現在の洋上における作業と比べ、波浪等の影響が軽減されるため、安全性と運用性が向上することとなります。また、疑義として出された佐世保港内での弾薬輸送状況につきましては、詳細を把握いたします。

・地域振興策として、以前佐世保市において公民館施設整備に関する補助が行われておりましたが、今後同様の対策が取られますか。
→(佐世保市)以前、町内会集会所の整備や物品購入等への補助制度を時限的に実施しました。今後、皆様のご要望を踏まえて検討いたします。

防衛省説明資料

説明会防衛省説明資料(PDF:2,378KB)(別ウィンドウで開きます)

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