「国指定名勝平戸領地方八竒勝」（佐世保市文化財調査報告書第15集）について（販売中）

規格：A4版・頁数：136頁・発行：平成28年7月31日・価格：2,300円

「八景」とは一つの地域において優れた景勝地などを8か所選定したものです。この8か所を選定する風潮は、北宋時代（11世紀）の中国に倣い日本において近江八景や金沢八景など、さまざまな八景が選定され、現在、国内で1,131か所の八景が選定されています。

「平戸領地方八竒勝（ひらどりょうぢかたはっきしょう）」は全国で八景の数が急激に増加した江戸時代に平戸藩第10代藩主松浦熈(まつらひろむ）が選定したものです。長崎県北の地形の特徴ともいえる、自然営力により形成された奇岩や洞窟地形等の景観が「平戸領地方八竒勝図」の主要素となっています。

報告書では、熈公が藩内の名勝や奇岩を選定し、嘉永元（1848）年に出版した「平戸領地方八竒勝図」について写真付きで解説しています。
これまで素通りしていた「何気ない風景」に隠された文化財としての価値を、ぜひご覧ください。

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