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更新日:2019年11月27日
私の実家がある黒島町(蕨地区の一部)では水不足が深刻な問題になっています。
昨年末より水不足は続いており現在は2日に1度夕方2時間程度の給水のみで、非常に不便な生活を余儀なくされています。島民共同の給水タンクが港に設置されておりますが高齢な両親には重労働ですし、移動手段のない方もいます。高齢者世帯が多く、井戸の清掃やボーリングには資金・人手不足が懸念されます。世界遺産の島で起きている問題を知っていただき、市政のお力をお貸しいただければと思い投稿いたしました。
【令和元年6月受付】
ご実家のある黒島での深刻な水不足について、大変ご心配をおかけしていることと拝察いたします。
現在、黒島地区では、蕨地区と、名切地区の一部で水不足が生じていると把握しております。また、特に水量の少なくなっている一部の共同利用井戸について、利用者間で自主的に給水制限を行っているところもあると伺っているところです。
水不足への取り急ぎの対応としましては、本村地区に設置してあります簡易水道の余剰水タンク2基について、一時的に故障により1基だけの利用しかできない状況でしたが、修理が完了し、現状では2基とも使用できており、常時満水の状況にあるとのことですので、この水をご利用いただいております。
しかしながら、ここからご自宅までの水の搬送につきましては、各世帯で対応していただいている状況ですので、ご指摘のとおり、ご高齢や、運搬車両等を持たれていない世帯については、地域の方等へ搬送を依頼されるなど、ご負担をおかけしている状況であります。
黒島地区の水道未普及対策につきましては、これまで、島内の水源調査やアンケートによる実態調査に基づき水道事業の実現可能性や代替策の検討を進めているところです。
平成27年度に、全島に上水道を敷設した場合、事業費が15億円、工期が10年との試算が出ました。この場合の事業にかかる自己負担が約50万円、二人世帯の年間の水道料金が平均2万円程度かかることが想定されました。
水道整備において、島内の地下水をくみ上げて整備した場合、現在利用されている井戸の水量に影響する懸念があるため、水道整備にあたっては島内の合意が不可欠です。このため、平成28年度に、この試算についてお知らせした上で、黒島地区の水道未普及地域の皆様からアンケートを取らせていただいたところ、「絶対に必要」と回答された世帯は27.2%でした。
平成29年度にこのアンケート結果を踏まえ地元町内会と協議を行い、水道整備については一旦保留とし、水道整備以外の他の方策を検討することとなりました。
地区によって水量、水質、水確保の状況等が異なることから、本年、地区ごとの状況について詳細に把握し、個別に対策が取れないかを検討することとしており、これらを踏まえ、水確保対策の検討をさらに進めてまいります。
企画部政策経営課
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