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更新日:2026年7月7日

食品衛生クイズ解答・解説

広報させぼ8月号にて「食品衛生クイズ」を掲載いたしました。

ご回答いただいた方ありがとうございました。

下記の解答・解説をご覧いただき、答え合わせをしてみてください。

これを機に食品衛生に関する知識を深めていただけると幸いです。

 

~解答・解説~

1.見た目やにおいで食中毒は予防できる。

【答え】×

見た目やにおいだけで食中毒を防ぐことはできません。食中毒の原因となる細菌やウイルスの多くは、増えていても食品の色・形・味・においをほとんど変えないためです。たとえば腸管出血性大腸菌O157、カンピロバクターなどの食中毒菌は、少ない菌量でも体内で増殖するため、食べれば発症する可能性があります。ただし、腐敗した食品を食べて、そこに増えた細菌や毒素が原因で食中毒になることはあります。

 

2.アルコール消毒をこまめにやっていれば、水と石けんを使って手を洗う必要はない。

【答え】×

アルコール消毒は、多くの細菌やウイルスを減らすのに効果的です。そのため、日常生活において、外出先や手洗いがすぐにできない場面では、感染予防に役立ちます。しかし、食品衛生において、アルコール消毒のみで手洗いを済ませることはできません。アルコールは手の汚れを落とす効果がないため、汚れや有機物が残っていると十分な消毒効果が得られません。また、食中毒の原因となるノロウイルスや一部のウイルスにはアルコールの効果が弱いことがあります。食中毒予防の基本は手洗いです。流水と石けんで物理的な汚れを落とした後に、アルコール消毒を行うと効果的です。

 

3.食中毒予防の「3原則」は、「つけない・ふやさない・やっつける」である。

【答え】

食中毒予防の3原則は「つけない・ふやさない・やっつける」です。

まず「つけない」は、手洗いの徹底、生肉と野菜・調理済み食品を別の包丁・まな板で扱うなど、細菌を食品に付着させない工夫です。次に「ふやさない」は、冷蔵庫での保存、作り置きは早く冷やす、長時間室温に放置しないなど、細菌が増殖しにくい温度管理を行うことです。最後に「やっつける」は、中心部までよく加熱(目安75℃以上1分以上)し、加熱調理で細菌やウイルスを死滅させることです。この3つを組み合わせることで、家庭でも食中毒を効果的に防ぐことができます。

 

4.スーパーに売っている鶏肉は新鮮なので、購入して自宅で鶏刺しを作ってもよい。

【答え】×

スーパーで販売されている鶏肉は、通常、加熱して食べることを前提に流通しています。見た目が新鮮であっても、食中毒の原因となる細菌が付いていることがあり、生・半生・加熱不足の鶏肉料理によるカンピロバクター食中毒が多発しています。鶏肉の安全性は見た目や鮮度だけでは判断できません。購入後すぐであっても、生食による食中毒のリスクは残っています。そのため、鶏肉を調理する際は、中心まで十分に加熱することが大切です。鶏肉は「新鮮だから生で食べても安全」ではなく、「しっかり加熱して食べることが基本」です。

 

5.大量に作ったカレー。鍋ごと冷蔵庫に入らないし、食べる前にもう一度火を通してから食べるので、涼しいところであれば

一晩おいても大丈夫。

【答え】×

カレーの食中毒の原因で最も多いのがウエルシュ菌という細菌です。この菌が熱に強い「芽胞(がほう)」を作ります。この芽胞は100℃で数時間煮込んでも死にません。そのため、「食べる前にもう一度火を通すから大丈夫」という理屈が通用しません。

ウエルシュ菌は43~45℃付近(ぬるま湯くらいの温度)で最も増殖します。大鍋で作ったカレーは冷めにくく、常温に置いておくと、この温度帯が何時間も続くことになります。鍋ごと冷蔵庫に入らない場合は、浅い容器に小分けするなどして素早く冷まし、冷蔵庫で保存しましょう。また、翌日も必ず十分に再加熱しましょう。

 

6.O157(腸管出血性大腸菌)による食中毒は野菜が原因でも発生する。

【答え】

O157(腸管出血性大腸菌)は、肉類だけでなく野菜が原因でも食中毒を起こします。主な感染源は牛などの家畜ですが、その糞便に汚染された水や土壌が畑に入ることで、レタス、もやし、サラダ用野菜などに菌が付着する場合があります。過去には白菜の浅漬けやキュウリの一本漬け等で食中毒が発生しています。加熱すれば死滅しますが、生野菜は加熱せず食べるため、十分な洗浄が重要です。また、調理器具や手指からの二次汚染も起こりうるため、肉類と野菜の扱いを分けるなど衛生管理を徹底する必要があります。

 

7.ヒラメに寄生して食中毒の原因となる「クドア」は目で見て取り除くことができる。

【答え】×

「クドア」はヒラメなどの筋肉内に寄生する粘液胞子虫で、食中毒様症状(下痢・嘔吐)の原因となります。クドアは非常に小さく、肉眼で確認することはほぼ不可能であり、目で見て取り除いて防ぐことはできません。予防方法は、中心温度75℃で5分以上加熱する、または−20℃で4時間以上冷凍することです。

 

8.HACCP(ハサップ)とは、できあがった食品の中から何品か検査し、安全かどうかを確かめる方法である。

【答え】×

できあがった食品の中から何品か検査し、確認する方法は、HACCPが取り入れられる前の衛生管理方法である「抜き取り検査」です。抜き取り検査では、「問題が起きたかどうかを後から調べる」ため、抜き取った製品以外の安全は保障できません。一方、HACCPとは、「問題が起きないようにあらかじめ工程を管理する」仕組みのため、問題の発生を未然に防ぐことができ、問題が起きた際も原因の追究と迅速な対応が可能となります。HACCPに沿った衛生管理は、2021年から原則すべての飲食店や食品工場で義務化されています。

 

9.ノロウイルスの対策に効果的なものをすべて選んでください。

1.アルコール消毒2.次亜塩素酸ナトリウム消毒3.十分な手洗い4.冷凍庫で1日保存

【答え】2.次亜塩素酸ナトリウム、3.十分な手洗い

ノロウイルスには、一般的な1.アルコール消毒は効果が薄く、十分な不活化ができません。そのため、より有効な方法として2.次亜塩素酸ナトリウムによる消毒されています。次亜塩素酸ナトリウムは、便や吐物処理、汚染環境(トイレ、ドアノブなど)の消毒に有効です。また、3.十分な手洗いは、ウイルスを物理的に洗い流すうえで最も重要な対策であり、石けんと流水で丁寧に行うことで感染予防効果が高まります。ノロウイルスは低温や乾燥に強く、4.冷凍庫で1日保存してもノロウイルスは死滅しません。一方で、食品を85~90℃で90秒以上加熱することで、ノロウイルスを失活化させることができます。

 

10.令和7年に国内で発生件数が一番多かった食中毒の原因(ウイルス・細菌・寄生虫など)はどれでしょう?ひとつ選んでください。

1.アニサキス2.カンピロバクター3.サルモネラ属菌4.ノロウイルス

 

【答え】4.ノロウイルス

令和7年は、事件数、患者数ともにノロウイルスによる食中毒が最多となりました。令和7年の選択肢1.~4.が原因の食中毒発生状況としては、以下のとおりです。

 

順位

事件数

患者数

1.アニサキス

2位

280

283

2.カンピロバクター

3位

220

1,226

3.サルモネラ属菌

6位

25

662

4.ノロウイルス

1位

462

18,566

(出典:厚生労働省「食中毒統計調査」)

クイズの解答・解説は以上です。

何問正解できましたか?

これからますます暑くなり、食中毒の危険性が高まります。食品の取り扱いに十分注意して食中毒を予防しましょう。

お問い合わせ

保健福祉部生活衛生課

電話番号 0956-25-9716

ファックス番号 0956‐23‐8013

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