ホーム > 水道局の事業 > 水源確保対策(石木ダム) > 石木ダムQ&A > Q5 海水淡水化施設は利用できないの?
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更新日:2016年1月18日
海水淡水化のためには、できるだけ水質が良い原水を安定して確保する必要がありますが、佐世保湾は外海と接する面が非常に狭い閉鎖的な地形をしていることから、佐世保湾周辺の海水は水質の変動幅が大きく不安定です。
また、淡水化処理の際に生じる塩分が濃縮された廃水を海に排水するため、施設周辺の環境に影響を及ぼす可能性があります。佐世保湾周辺には多くの養殖漁業等が行われていますので、環境影響への対応も大きな課題となります。
コスト面においては、石木ダムでの開発水量と同等の能力の海水淡水化施設を造る場合、導水施設まで含めた建設費用は約290億円程度となります。石木ダムの場合は導水施設・浄水施設まで含めて約350億円かかることから建設費用だけ見ると海水淡水化施設の方が安価です。
しかし、ダムの耐用年数が80年あるのに対し、海水淡水化施設は20~25年程度と短いことから、更新費用まで含めると海水淡水化施設の方が高コストとなります。
また、海水淡水化施設は維持管理にかかる費用は非常に高価で、ダムの数倍の費用が必要となります。
平成22年~平成24年度に行われましたダム検証において、維持管理費用・更新費用を含めて50年間に係る費用で比較した場合、石木ダムが529億円であるのに対して、海水淡水化施設は1,631億円かかることが示されています。
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