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更新日:2021年11月22日

【広報させぼ・2021年12月号】産学民関係者インタビュー:民間(紙面:8・9ページ)

学校:「世界一安全安心なまち」を目指して

九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会
(東部地区自治協議会連絡協議会)
会長横石政夫さん

〇九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会はどのような目的で設置され、活動されていますか。

IRには「多様な雇用の創出」や「定住人口の増加」などさまざまなメリットがある一方で、ギャンブル等依存症や治安維持などの懸念もあります。

IRが整備されることを見据え、いかにこれらのリスクを最小化していくかが今後の課題になります。周辺地域における安全安心の確保と快適な生活環境の整備に向けた検討を行い、参画団体と情報共有を図り協働で対策を講じることを目的として、2020年11月に九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会を設置しました。

準備会は長崎大学病院や市PTA連合会、早岐地区連合防犯協会、早岐地区暴力追放運動推進協議会、長崎国際大学、長崎県警察、IR事業者、東部7地区の自治協議会の代表などで構成されており、IRに対して慎重・中立的な立場を取られている方も参加しています。

また、IR整備で課題となる依存症や青少年健全育成、治安維持、組織犯罪については、依存症対策部会と青少年治安等対策部会の2対策部会を置き、現在活動しています。

IRに対してはいろいろな考え方がある中で、メリット、デメリットを正しく理解し、判断していかなければなりません。

そのため、これまでに4回の会合を開き、懸念事項に対する専門家の意見を伺いながら、それぞれの立場で幅広く前向きな議論を重ねています。

〇東部7地区の自治協議会会長として、IRをどのように考えていますか。

九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会の会長を務める一方で、私は東部7地区(宮、三川内、針尾、江上、広田、早岐、日宇)の地区自治協議会連絡協議会の会長も務めています。

同ネットワーク協議会準備会には7地区全ての地区自治協議会会長が参加されています。

議論を重ねる中で自分の住む地域だけでなく、広域全体の課題が明らかになり、改めて地域の結束が強まったと感じます。

私は、地域の代表として、IRは東部地区のまちづくりの一環と考えています。東部地区では「安全安心なまちづくり」を目指しており、先進地を参考にしながら他地域の模範となるような取り組みを進めていきたいと思っています。

さらに、これからIRが整備されることになれば、日本一ではなく、世界一を目指していかなければなりません。

同ネットワーク協議会ではデメリットである懸念事項について議論を交わしていますが、最近ではメリットについて尋ねられる機会も増えてきています。

そのためにも、メリット、デメリットを正しく理解しなれければなりませんし、今後は「国際観光拠点の周辺のまちづくり」と「安全安心なまちづくり」をいかに共存させていくかを考えていく必要があります。

そのためにも、同ネットワーク協議会準備会では、皆さんの考えをたくさん述べていただきたいと思っています。

最終的に判断するのは市民の皆さんですので、合意をした上でIRと共存していけるようになることを期待しています。

〇IRにどのようなことを期待していますか。

2021年8月にIRの設置運営事業者が決まり、同年10月には事業者による説明も行われました。

これからIR計画が作成されていく中で、事業者からカジノ施設などの具体的な説明を聞く場が増えていくと思います。

そのため、今後は会議を加速させ、知恵を出し合い、汗をかきながら、いかにIR整備に伴うリスクを最小化するか、そのための検討を参画団体の皆さんと共に議論していきたいと考えています。

また、現在議論している懸念事項対策は、IRに限った話ではなく、今後まちづくりを進めていく上でも大切なことだと認識しています。

これからも地域住民や参画団体の皆さんと議論を重ね、東部地区としても「世界一安全安心なまち」として国内外の模範となるまちを目指していきたいと思います。

【九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会】(関係者と課題について協議する様子)

周辺地区自治協議会、大学病院、PTA、防犯協会、警察、IR事業者、大学などで構成される準備会。ギャンブル等依存症対策や治安維持、青少年健全育成などの対策を検討している。

お問い合わせ

企画部政策経営課

電話番号 0956-24-1111

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