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更新日:2019年12月13日
県外から引っ越してきた者ですが、佐世保市はプラスチックゴミも燃えるゴミとして出し、トレイはお店に持っていくようになっていますが、資源ごみの日にプラスチックゴミも項目に入れることは不可能なのでしょうか?
他県では、プラスチックの日や資源ごみの日に回収だったので、燃えるゴミというのは少なくて済みました。なかなか店に持っていくというのは難しくて燃えるゴミに回している家庭も多いのではないでしょうか?プラスチック全部が無理ならトレイやたまごパックだけでも、だいぶゴミは減らせると思います。
【令和元年10月受付】
ご指摘のとおり、自治体によってはプラスチック類のごみを資源物として分別収集し、新たなプラスチック製品再生ルートにのせているところもありますが、本市では、プラスチック類のごみは「燃やせるごみ」として回収・焼却し、発電や熱利用を行うための燃料として再利用する、いわゆる「サーマルリサイクル」という資源リサイクルの手法を導入しています。
その理由として、プラスチック類のごみを分別収集し製品として再生するとした場合、ごみとして焼却する場合と比べて運搬による排出ガス等や再生時のエネルギー使用によって、多くのエネルギー資源の消費と経費がかかり、環境負荷が大きくなると考えているためです。
また、プラスチックは石油から作られており、発熱量が高く燃焼効率がよいため、水分の多い生ごみや草木を燃やす際の助燃剤として有効です。「燃やせるごみ」にプラスチック類のごみが混ざっていないと、燃えにくくなったり、燃焼温度が低くなって有毒ガスが発生したりするため、燃焼効率を上げるために、送風したり灯油等の燃料を加えなければならなくなることも想定されます。
「サーマルリサイクル」を導入している本市の東部クリーンセンターにおいては、ごみの焼却で得られた熱を利用して発電・売電をしたり、附帯施設である「エコスパ佐世保」の温水プールに活用するなど、節電と省電力化を効率的に行っております。
また、一般社団法人プラスチック循環利用協会の統計によれば、2017年の廃プラスチック類の排出量は903万トンで、その86%の775万トンが有効利用されていますが、そのうち524万トンがサーマルリサイクルとして利用されています。全国的にも発電施設のあるごみ焼却施設は358ヶ所となっており、石炭や石油と変わらない発熱量をもつプラスチックごみは貴重なエネルギー源としてその有効活用が望まれている状況でもあります。
以上のようなことから、本市におきましては、プラスチック類のごみを「燃やせるごみ」として収集し有効に活用しているところです。
一方で、リサイクルや物資運搬の技術も進歩していくものと考えます。本市としましても、環境負荷の少ない資源の再生などの情報収集に努め、よりよいリサイクルについて検討を行ってまいりたいと思います。当面は、これまでどおりの分別で、店舗等でのトレイ等回収もご利用いただきながら、ごみの減量化・資源化にご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。
環境部廃棄物減量推進課
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