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更新日:2023年8月14日
感染性胃腸炎が多発するとノロウイルスによる患者数が増加する傾向がありますが、長崎県は全国的にみても感染性胃腸炎の報告数が多く、佐世保市内でもノロウイルスなどによる感染性胃腸炎が多発しています。
家庭内感染を防ぐためには手洗いをしっかりして家庭内にウイルスを持ち込まないことや、感染源(便や嘔吐物など)の正しい処理を行うことなどが重要になります。
感染性胃腸炎:細菌やウイルス(主にノロウイルス)を原因とする胃腸炎の総称。
→ノロウイルスは感染力が非常に強いため、たった数個のウイルスでも感染する場合があります。また、食中毒1件当たりの患者数が多い傾向にあります。(食中毒患者数では第1位)
→一般的に食中毒は湿気の多い夏場に流行するイメージがありますが、ノロウイルスを原因とする食中毒は1年を通して、特に冬季に多く発生しています。気温・湿度が低いから安心というわけではありません。
→ウイルスは構造によってアルコールの効きやすさが異なります。ノロウイルスはアルコールが効きにくいので消毒は次亜塩素酸ナトリウム液を使いましょう。(手が荒れる時があるので、手指の消毒には使わないでください。)
→ノロウイルスに感染すると1~2日後に激しい嘔吐や下痢、発熱等を引き起こしますが、人によっては症状が出ない場合もあります。また、症状が治まっても1週間~1か月程度は便からウイルスが出続けるといわれていますので症状の有無だけで感染していないか判断することは難しいです。
保育園や幼稚園ではこの時期感染性胃腸炎が流行しやすいので、お子様がお家で吐いてしまうこともあるかと思います。ここではそんなときに使える消毒液の作り方と嘔吐物の処理の方法について紹介したいと思います。ご家庭に合わせて取り入れやすい方法で実践してみてください。
家庭用塩素系漂白剤(ハイター等)、水、空のペットボトル容器等(2L入るもの)
(家庭用塩素系漂白剤は薬局やドラッグストアなどで購入できます。)
▶【200ppm:赤ちゃんのおもちゃや調理器具等の消毒に適した濃度】
▶【1000ppm:便や嘔吐物の付いた床やトイレ等の消毒に適した濃度】
家庭用塩素系漂白剤を入れ混ぜます。
最後に水を加え2Lにしたら完成です!
ここでは5%の濃度の製品を使った場合の方法を紹介しましたが、異なる濃度の製品を使う場合は上の表を参考にして調整されてください。
何枚か事前に作っておき処理セットとして他の道具と一緒に備えておくといざという時に便利です。
長さを調節したり小さめのポリ袋で作ると小さいお子様も着れますので、大掃除の際や絵の具を使う時、習字をする際にもお使いいただけます。
ぜひおうちでも作ってみてください!
窓を開けて換気をしながら作業します。
1.前の項目で作ったエプロン・マスク・手袋(2重)を身に着け、フットカバー代わりのポリ袋に足を入れて持ち手の部分を足首で結びます。
2.新聞紙を消毒液に浸し嘔吐物に重ねていきます。先に乾いた新聞紙を敷き、上から消毒液をかけるようにしても大丈夫です。(嘔吐物が乾燥してウイルスが空中に舞うのを防ぐため)
3.45Lポリ袋をそれぞれごみ袋A、ごみ袋Bとします。嘔吐物を広げないように外側から中心へ寄せ集めごみ袋Aに入れ、手袋も外します。漏れないようにごみ袋Aの口を縛りごみ袋Bに入れます。
4.先ほどと同じように消毒液で浸したペーパータオルで覆い、10分ほど置いてから拭きます。カーぺットなど色落ちしてしまい塩素系漂白剤が使えない場合は、吐物を取り除いた後高温にしたスチームアイロンで1分ほど加熱しましょう。
5.汚れた面に触れないよう内側にするようにしてエプロン・フットカバー・手袋・マスクの順に外し、ごみ袋Bに入れしっかりと縛り一般ごみとして捨てます。
6.最後にせっけんで丁寧に手を洗い、手指を消毒しましょう。
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