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更新日:2023年12月11日

やめたくても、やめられない…依存症について

依存症とは?

特定の何かに心を奪われ、やめたくても、やめられない状態になることです。人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。このような特定の物質や行為・過程に対して、やめたくても、やめられない、ほどほどにできない状態を依存症といいます。

脳の病気です

人は誰しも、不安や緊張を和らげたり、嫌なことを忘れたりするために、ある特定の行為をすることはあります。それを繰り返しているうちに脳の回路が変化して、自分の意思ではやめられない状態になってしまうことがあります。これが依存症という「脳の病気」です。

誰でもなる可能性があります

物や行動に「おぼれる」ことや「はまる」ことを嗜癖(しへき)と言います。嗜癖行動は、さみしさ・怒り・行き詰まりなどのちょっとした心の隙間に入り込み、埋めてくれます。しかし、そのような作用は一時的ですぐに消えてしまうため、繰り返し行うようになります。繰り返し行うことで脳が変化し、さらに強い快感や喜びを脳が求めるようになります。依存症は決して「根性がない」「意思が弱い」からなるわけではありません。条件さえ揃えば、年齢・性別関係なく誰でもなる可能性があります。

回復できる病気です

依存症に治療薬はありません。唯一の方法はやめ続けることです。やめ続けることで回復は可能です。様々な助けを借りながら、やめ続けることで飲酒や薬物使用、ギャンブルなどに頼らない生き方をしていくことは可能です。やめ続けることで多くの人は通常の生活を営み、依存によって失われたものを少しずつ取り戻すことができます。依存症は糖尿病や高血圧のような慢性疾患と言われています。そのため、しっかりとした付き合い方が大切です。もし、回復途上で、やめ続けることに失敗したときは、そこからまたやめ続けることを再開することも大切です。

回復のために

依存症は、脳の病気で自分の力だけでやめ続けることは極めて困難です。正直に自分の気持ちを言える場所があることや、孤立しないことが大切です。依存症は誰でも陥る可能性のある病気であり、決して恥ずかしいものではありません。本人や家族だけで抱え込まず、早めに専門の機関に相談しましょう。

依存症かも?チェックしてみましょう

アルコール依存症の簡易チェックツール(CAGE)

  1. あなたは今までに、飲酒を減らさなければいけないと思ったことがありますか?(Cutdown)
  2. あなたは今までに、飲酒を批判されて、腹が立ったり苛立ったことがありますか?(Annoyedbycriticism)
  3. あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪悪感を持ったことがありますか?(Guiltyfeeling)
  4. あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?(Eye-opener)

 

上記のうち、2項目以上当てはまる場合は、アルコール依存症の可能性があります。依存症かもしれないと不安を感じたらご相談ください。

出典:EwingJA:Detectionalchoholism.TheCAGEquestionnaire.JAMA14:1905-1907,1985(JAEwing著、北村俊則訳:CAGE質問票、精神科診断学2:359-363,1991)

ギャンブル等依存症の簡易チェックツール(LOST)

  1. ギャンブルをするときには、予算や時間の制限をきめない、決めても守れない(Limitless)
  2. ギャンブルに勝ったときに「次のギャンブルに使おう」と考える(Onceagain)
  3. ギャンブルをしたことを誰かに隠す(Secret)
  4. ギャンブルに負けたときにすぐに取り返したいと思う(Takemoneyback)

 

上記のうち、2項目以上あてはまる場合は、ギャンブル依存症の可能性があります。依存症かもしれないと不安を感じたらご相談ください。

出典:田中紀子、松本俊彦、森田展彰、木村智和、病的ギャンブラーとギャンブル愛好家とを峻別するものは何か:LINEアプリ・セルフスクリーニングテストを用いた病的ギャンブラーの臨床的特徴に関する研究、日本アルコール・薬物医学会雑誌53(6),264-282,2018-12

周りに依存症かも…という人がいたら?

依存症は、欲求をコントロールできなくなる病気です。しかし、本人は自覚がなく気づかないため、何度も気持ちだけでコントロールしようとして失敗します。そのため周囲がいくら根性論で本人を責めても、問題は解決しません。叱責や処罰だけでは状況を悪化させてしまいます。本人が回復の必要性を自覚するまでは時間がかかることも多いため、まずは、周囲の方が専門機関に相談して、適切なサポートの仕方を知ることから始めましょう。

家族ができること

つながりましょう

抱え込まず、まず家族だけでも専門の機関に相談してみましょう。

学びましょう

依存症という病気について学び、効果のある対処法を身につけていきましょう。

家族自身が元気を取り戻しましょう

依存症の回復は長期戦になります。本人に巻き込まれ、疲れきっている家族自身が元気を取り戻すことが大切です。同じ体験を持つ家族と交流することで共感し、自分をほめ、起きている問題を客観的に振り返ることができるようになります。

相談先

佐世保市障がい福祉課:0956-24-1111(内線5110~5113)

障がい福祉課では、電話や面接での相談を随時受け付けております。匿名でも構いません。お気軽にご相談ください。

長崎県長崎こども・女性・障害者支援センター:095-846-5115

長崎ダルクさせぼ相談室:0956-59-7822

対象者:薬物、ギャンブル、アルコール問題でお困りの方。本人、家族、友人、会社の方他関係者。

団体 日時 場所
特定非営利活動法人
ちゅーりっぷ会長崎ダルク
月曜日~水曜日
10時~17時
県北振興局天満庁舎5階

ギャンブル等依存症夜間ミーテイング

対象 日時 場所

ギャンブル等依存問題で悩まれてるご本人及び家族、関係者

毎月第2月曜日18時30~(祝日、年末年始は休み)

中央保健福祉センター(デイケア室)

【チラシ:ギャンブル等依存症夜間ミーテイング(PDF:796KB)

自助グループ

同じ悩みを持つ仲間が集まり、回復の経験を分かち合い、新たな生き方を見出します。安全な居場所としてプライバシーは守られます

アルコール依存の方のための自助グループ

団体

日時

場所

断酒会

(保健所例会)

毎月第2・第4火曜日

13時30分~

中央保健福祉センター

(デイケア室)

断酒会

(させぼ市民活動交流プラザ)

毎月第1土曜日19時00分~

毎月第3日曜日13時30分~

させぼ市民活動交流プラザ

AAミーティングin早岐

毎月第2・第4日曜日

15時00分~16時00分

早岐地区コミュニティセンター

ギャンブル依存症の方のための自助グループ

団体

日時

場所

GA佐世保

毎週水曜日19時00分~

させぼ市民活動交流プラザ

ギャンブル依存症の家族、親類、友人のための自助グループ

団体

日時

場所

ギャマノン結~ゆい~佐世保

毎週水曜日19時00分~

させぼ市民活動交流プラザ


ギャンブル依存症家族の会

対象:ご家族のギャンブルの問題で悩んでいる方

こころの相談機関・治療機関一覧(佐世保近郊)(PDF:223KB)

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お問い合わせ

保健福祉部障がい福祉課

電話番号 0956-24-1111

ファックス番号 0956-25-2281 

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