更新日:2024年6月12日
佐世保市内での保護活動
佐世保市では、ニッポンバラタナゴなどの絶滅のおそれのある野生生物の保護活動を行っています。
ニッポンバラタナゴとは?
ニッポンバラタナゴはコイ科の魚類でタナゴの一種です。
- 体長4~5cm
- 寿命は約2~3年
- 繁殖期は3~9月
- 繁殖期になると美しいバラ色の婚姻色を帯びることからバラタナゴと言われます。
- 環境省、長崎県、及び佐世保市のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)に指定されています。
- ニッポンバラタナゴは、外国から持ち込まれた生き物(外来種)であるタイリクバラタナゴと雑種になりやすいです。
- ニッポンバラタナゴはドブガイに卵を産み付け、ドブガイは幼生期(子どもの時期)にヨシノボリ類に寄生して成長します。
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雑種になりやすい
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外国から持ち込まれた外来種
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ニッポンバラタナゴはドブガイの体内に産卵
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ドブガイの幼生(子ども)はヨシノボリのヒレなどに寄生して成長
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生息状況
- 近畿、中国、四国、九州の一部の水系にのみ生息しています。全国的にも減少傾向にあります。
- 長崎県では、佐世保市のみで生息が確認されています。
減少している原因
- (1)人間の生活の変化や工事によって、すんでいる場所の環境が変わったため。
- (2)外国からやってきた生き物(外来種)の影響。
- ブラックバスなどの大きい魚に食べられる。
- タイリクバラタナゴと雑種になると、純粋なニッポンバラタナゴにはもどらない。
- (3)美しいため、マニアや業者に大量に捕まえられる。
みなさんへのお願い
現在、多くの生き物(佐世保市内で862種)が絶滅の危機にあります。
豊かな自然を守るため、普段の生活から気をつけてみましょう。
- (1)ゴミのポイ捨てをしない
- (2)生活排水をできるだけへらす
- (3)外来種や飼いきれなくなった生き物などを野外に放さない
保全活動
自然保護団体と一緒に生息状況の調査などを定期的に行っています。
佐世保市内には他にも自然環境や野生生物の保護活動を行っている団体や事業所、ボランティアの方々がいらっしゃいます。