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更新日:2019年11月27日
HSP(Highly Sensitive Person)という性質を持つ人たちがいます。生まれながらにして全てのことに、過敏な性質であり、「対人恐怖症」「新しい場所、新しい出会いに恐怖を感じる」「職場が恐ろしい」「バスや電車等乗り物に乗るのも怖い」「人の機嫌に敏感であり常に顔色をうかがう」「人から素っ気ない態度を取られると絶望する程に傷つく」「大きな音が怖い」「誰かが大きな物音をたてたり、ため息をつくと『自分が怒らせたかも』と内心パニックになる」等、パニック障害や発達障害にも見られがちな性質ですが、発達障害や精神疾患ではなく、生まれつきの性質であるため、治ることはありません。
客観的にみれば、単なるヘタレや甘えと取られがちで、理解できる方は少ないと思いますが、HSPの人間は、歩いて3分のコンビニにパンを買いに行くことすら、心の準備が必要で、自宅のドアを開けるのも勇気がいるのです。こういった繰り返しから、ひきこもりや、最悪自殺に至る方もいるかもしれません。
HSPと言う言葉は、あまり知られることもなく、世間からは「だらしない」「怠け者」というレッテルを貼られながら、ただただ、「どうして自分は、こんなにも社会に適応できないのか」「何故、こんなに臆病なのか」と歯がゆいジレンマを抱きながら生きています。
しかし、「そうか、私はHSPなのか」と納得することで安心し、更に同じHSPの人々と関われば互いに勉強し「生きやすい生き方」を見つけられるかもしれません。そして、HSPの人々が、安心して働ける職場が見つけられたら、これほど素晴らしいことはありません。
私一人がHSPの輪を広げるにも虫ほどの力もなく、たくさんの人達の協力が必要です。なんでも良い、冊子でもポスターでも、サークルやセミナー、ネットで取り上げてくださるだけでも良い、まずはHSPの知識を広めていただきたいです。
【令和元年7月受付】
このたびは、貴重なご意見をお寄せいただきありがとうございます。
HSPは病気や発達障害とは異なるもののようですが、発達障害との共通点もいくつかあるようです。佐世保市では、ひきこもりの方の支援や、自殺防止対策のためのゲートキーパー養成講座など、様々な支援を行っています。
このような支援の中で、HSPという性質の方たちもいることを理解し、広められるように研究させていただきたいと思います。
保健福祉部障がい福祉課
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