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更新日:2026年3月30日

『星きらり』開館15周年によせて(スペシャルコラム)

「星兄」デビュー40周年メッセージ

佐世保市年科学館森田佐世保市少年科学館館長より、コラムの執筆依頼が来ました。

何でも開館15周年の節目と言う事らしいのオファーが来たのですが、そもそももっとふさわしい方たくさんいらっしゃるのでどうかとも思いましたが、まあおめでたい事でもありますのでお受けしました。

何せ執筆と言うものが大の苦手で、本来なら丁重にお断りするのですが「星きらり」のお祝いなので仕方ないですね。

ただ、とは言う私も40周年と言う事なので、星兄誕生から今日をその思いも入れながらご紹介しようかと思います。

1986年にラフォーレ琵琶湖と言うスポーツ施設の充実したリゾートホテルに入社しました。ホテルマンと言っても体育大学出身のわたくしはいわゆるホテルマンの仕事とは少し違いスポーツ施設の運営に携わりました。当初は学生時代の経験を活かし、色々な種目のインストラクター的な事もおこないましたが基本的には受付中心の仕事でした。それだけでもホテルマンらしくないのですがもっとそれらしくないのが、なんとプラネタリウムの運営もすることになったのです。理由は簡単で、場所がホテルの別館になっているスポーツセンターの2階にあったからなのです。寝耳に水とはまさにこの事。体育大学出身の新人社員に、いきなり理系の仕事をせよと言うのです。全く知識もないし、何よりも興味がなかった(笑)

当時の機器は最新鋭のものが導入され、ボタン一つ押すだけで始まりから終わりまで全て自動演出ができ、知識が無くても話さないので大丈夫との事でした。とはいうもののイベント等では若干の生解説が必要となり、結局はある程度の知識が必要となるわけですね。人は興味のない物の物覚えが如何に悪いかと言うのを痛感します。カタカナばかりの星の名前、どの星を繋いでも出来てしまう三角形、登場人物が難解過ぎるギリシャ神話などどれも覚えにくい。

しかしながら、時間と言うものの凄さも感じます。あんなに覚えられなかった事が、10年20年とやっているうちに業界でも古株になってスラスラと語れるようになってしまうから不思議ですね。そして32年目についに転職して日本一の星空長野県阿智村で天然の星を解説する仕事に就きました。同時にホテルマン時代から各地オファーを受け、全国プラネタリウム行脚する事も続けさせて頂きました。

そもそも僕の解説スタイルは他に類を見ない「爆笑プラネタリウムショー」と題して行っています。自分で爆笑と言ってしまっているので、甚だたちが悪い。「爆笑プラネタリウムショー」を「プラネタリウム笑」と若干遠慮しても、そもそもプラネタリウムと笑いが結びつかないと言うミスマッチがあります。

昔からプラネタリウムの星座解説は、基本的には何も変わらない。それぞれの解説者が自分なりの工夫をしカラーを付け、オリジナリティ溢れる解説を目指しています。

同じ話をその人なりの話芸で自分色を出すというのは、まさに古典落語のそれに思えます。確かに古典落語は同じ話でも噺家さんによってずいぶんと変わるし、それがゆえにそれぞれの噺家さんにファンが付くのでしょう。人に「映画観ましたか?」と尋ねると「どの作品?」と返って来たりしますが、「プラネタリウム観ましたか?」と尋ねると「小学校の時に」なんて作品ではなく場所の問題と捉えることが多いですよね。ましてや誰の担当した投影なんて世間の興味では非常に低いです。多分プラネタリウムのリピーターを増やすならば、同じプラネタリウム館でも「どの作品」や「誰の解説」とかをみんなが意識するようにしなければ難しいかと思います。この業界の一つの問題でもあるかもです。それで言えば他の解説者で笑いのエッセンスを入れることがあっても、全編笑いで通す僕のスタイルは唯一無二です。僕のターゲットは基本的には天文に明るくない人々で、それには笑いが最も大きな武器になると思って続けてきました。

僕の爆笑星座解説は、新しく生まれた創作落語ではなく、あくまでも昔から語り継がれてきた星座解説の一つの表現方法であり、古典落語のカテゴリーなのだと思います。

爆笑星空解説を40年続けていると、よく聞かれる質問があります。いつ頃から星好きになったのですかと。しかし、星好きになった記憶は無いのです。すべては業務命令からスタートし、今もその延長上にあります。おそらく星にハマったのでは無く、星を使って人を楽しませる事にハマったのだと思います。もし、僕に何かの才能があるとしたら、それは自分に飽きない才能だと思います。毎年同じ時期に同じ星や星座の紹介を話し、結局40年も同じ話や笑いネタを話しても、そんな自分に全く飽きないから困ったものです。

例え同じ話をしても聞いているお客さんは毎回違うので、新鮮な感覚で話せるのかも知れませんね。

この先、科学館が20年、30年と、新たな世代の子どもたちに寄り添いながら継続していくことを願うとともに、私自身も「星兄」から「星爺」となってもなお、活動を続けていきたいと改めて感じているところです。

お問い合わせ

教育委員会学校教育部少年科学館

電話番号 0956-23-1517

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