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更新日:2023年10月31日
ガソリンスタンドでガソリンを携行缶で購入する際のQ&Aをまとめました。
ガソリンの引火点は「マイナス40度」と非常に低く、静電気などでも容易に引火しますが、その蒸気は目に見えません。そのため、扱い方を間違えると大事故につながります。
以下のQ&Aを確認して頂き、特に携行缶でガソリンを持ち運ぶ際の取り扱いには、十分注意するようにしてください。
(答)できません。
消防法令では、ガソリンを購入後自宅などの目的地に運ぶ行為を「運搬」として規定され、その際の入れ物も「運搬容器」として、材質・強度や性能などについて定められています。
ガソリンの運搬容器は、ガソリン用としての性能試験(性能試験とは、落下試験、気密試験、内圧試験、積み重ね試験をいいます。)をクリアしたものと規定されています。
灯油用のプラスチック容器や、ペットボトルはこの規定に適さないため使用することはできません。
またエンジンオイル缶、一斗缶などは金属製容器ですが、ガソリン用として性能試験をクリアしていないことから使用できません。
ホームセンター等で混合油、ガソリン等を小分け販売している容器についても「再使用禁止」など記載されている物もあります。
性能試験をクリアした運搬容器には、「試験確認済証」や「認定品」等の表示がありますので、ガソリンの詰め替え購入の際にはこれらの性能試験をクリアした金属製容器を必ず使用してください。
また、発電機や農機具、草刈り機等の混合燃料の運搬容器も、ガソリンと同様の金属製の認定容器であることが必要です。
(答)火災や、漏えいの危険があります。
ポリ容器がガソリンにより侵され、変形して漏れるおそれがあります。また、ガソリンは非常に揮発しやすいため、キャップ部分が劣化している場合には、内圧に耐えられなくなってフタがはずれ、ガソリン蒸気が漏れる危険性があります。
さらに、ポリ容器はガソリンとの摩擦で静電気が溜まり易く、容器のフタを開けた瞬間に放電しガソリン蒸気に引火して火災になった事例もあります。
灯油用ポリ容器にガソリンを入れることは非常に危険ですので、絶対に行わないでください。
(答)できません。
セルフ式のガソリンスタンドで携行缶にガソリン等を入れたい場合は必ず従業員にご相談ください。