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更新日:2024年11月29日
全国的に、子どもの視力は低下傾向にあります。
文部科学省の調査によると、令和5年度の学校保健統計調査による「裸眼視力1.0未満の者」は、
小学生の37.79%(昭和54年度は17.91%)
中学生の60.93%(昭和54年度は35.19%)
高校生の67.80%(昭和54年度は53.02%)
となっており、調査開始年度の昭和54年度と比較し、大幅に悪化している状況です。
また、大人においても、視力の低下が顕著となっています。
運転免許における「眼鏡等使用」の割合から推測したところ、
令和5年度の免許取得者のうち、51.8%が「眼鏡等使用」となっており、
統計が残る平成5年度の38.3%から、35.2%の増となっています。
運転免許取得には視力が0.7以上必要なため、「眼鏡等使用」の条件は、裸眼では0.7未満であると仮定した場合の推測
デジタル化が急速に進み、子どもも大人も、多くのデジタル機器を活用しています。
スマートフォンをはじめとするデジタル機器は大変便利ですが、
使うときの姿勢が悪い、画面からの距離が近い
ずっと画面を見続ける
などの使い方が、視力の低下の一因となっています。
令和6年度に実施した「佐世保市民の健康に関する実態調査」から、余暇時間にデジタル機器が活用されている実態が見えてきました。
設問 | この1か月間、仕事や勉強を除く余暇に、スマートフォンなどデジタル機器の使用やゲーム、テレビ視聴などの画面を見て過ごす時間(スクリーンタイム)は、1日あたり平均的にどのくらいの時間ですか。 | ||||||
回答 | 20~29歳 | 30~39歳 | 40~49歳 | 50~59歳 | 60~69歳 | 70~79歳 | |
30分未満 | 0.0% | 2.8% | 1.6% | 6.9% | 6.2% | 7.0% | |
30分~2時間未満 | 16.2% | 27.5% | 41.8% | 36.5% | 32.2% | 21.0% | |
2時間~4時間未満 | 39.7% | 43.1% | 35.3% | 37.1% | 29.4% | 24.1% | |
4時間~6時間未満 | 22.1% | 20.2% | 16.4% | 8.8% | 16.6% | 22.6% | |
6時間~8時間未満 | 8.8% | 4.6% | 2.5% | 4.4% | 3.8% | 10.6% | |
8時間以上 | 8.8% | 1.8% | 1.6% | 1.3% | 6.9% | 8.9% |
一般的に、一度低下した視力が元に戻ることはありません。
そのため、視力が低下する前に、目に良い生活習慣に変えていくことが大事です。
☑目を画面から30センチ以上離して使う
☑30分に1回は、20秒以上画面から目を離して遠くを見る
☑部屋の明るさに合わせて、画面の明るさを調整する
文部科学省作成、保護者向けリーフレット(ご家庭で気を付けていただきたいこと)より抜粋
視力が低下すると、日常生活にも様々な支障が生じます。
「アイフレイル」とは、『加齢に伴って眼が衰えてきたうえに、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態』とされています。
目の機能の低下は、認知機能の低下や、外出・社会参加の意欲を低下させたり、身体的な移動機能低下を招くこととなります。
これからも快適な見え方を維持し、目の健康寿命を延ばしましょう。
「アイフレイル」は、日本眼科啓発会議が提唱されているものです。下記バナーから、より詳しい情報へリンクしています(図をクリック)。
アイフレイルについては、チェックリストも公開されています。
ぜひお試しください。→チェックリスト
出展:アイフレイル啓発公式サイト
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