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更新日:2020年10月19日
慢性腎臓病は、長い年月をかけて次第に腎機能が低下していき腎臓の働きが悪くなる病気です。成人の約8人に1人いるとされ、新たな国民病とも呼ばれています。ほとんど症状がないことが多いため、早期発見と予防が重要です。
そのため、健診を定期的に受けて、経年的に自分の腎臓の状態を把握しておくことはとても大切なことです。また、糖尿病・高血圧などの生活習慣病は腎機能の低下につながります。生活習慣を改善して腎臓を守りましょう。
場所:背中側の腰上のあたりに左右に1つずつある
重さ:120~160g大きさ:握りこぶしくらい形:そら豆のような形
働き:1.老廃物を取り除き、尿をつくる
2.血圧を調整する
3.血液を作る指令をだす
4.強い骨をつくるためにビタミンDをつくる
5.体液の量やミネラルのバランスを調整する
尿検査…たんぱく尿や血尿といった尿の異常が見つかることがあります。
血液検査…血中窒素濃度や血清クレアチニン値を調べることができます。
「慢性腎臓病の診断」(日本腎臓学会診療ガイドライン2018より)
1.2.のいずれか、または両方が3か月以上持続する。
1.尿異常、画像診断、血液、病理で、腎障害の存在が明らかで、特に蛋白尿などがでている。
2.GFR※60ml/分/1.73m2未満
(GFR:腎臓がどれくらい働いているかの数値。血清クレアチニン値より導くことができます。)
慢性腎臓病は進行すると徐々に腎臓の機能が失われ、回復する見込みはほとんどありません。慢性腎臓病の発症には高血圧や糖尿病などの生活習慣病が深く関係し、進行すると脳卒中や心筋梗塞などが起こりやすくなります。さらに進行すると、透析療法や腎臓移植などが必要になります。
定期的に医療機関を受診されている方は、主治医の指示に従いましょう。
下記の長崎県のホームページにおいて、「腎臓内科、透析を行っている医療機関一覧」「腎臓専門医がいる医療機関一覧」が掲載されておりますので、参考にされてください。
佐世保市国民健康保険加入者の方は、こちらも参考にされてください。
講演会全体テーマ
知れば変わる、明るい未来~生活習慣に関わる大事なお話~
講演1:「生涯つづく“健口(けんこう)生活”」国立保健医療科学院統括研究官福田英輝先生
講演2:「健診を受けましょう!~検尿からわかる、あなたの病気について~」長崎大学病院腎臓内科教授西野友哉先生
日程:令和元年12月15日(日曜日)
時間:13時から15時まで
場所:佐世保市コミュニティセンター5階ホール
参加者:310名
講演1においては、講師の福田先生よりお口のケアについてだけでなく、歯周病と慢性腎臓病(CKD)を含めた全身疾患との関係についてのお話もあり、歯の健康や歯科健診を受けることの大切さを改めて感じられたと参加者の方々から好評でした。
また、講演2においては、講師の西野先生より腎臓の働きから慢性腎臓病(CKD)という病気についての説明、定期的に健診を受けることの大切さ、日々の生活の中でできる予防のことまで幅広くお話いただき、参加者の方々からも「非常にわかりやすかった」「今後の生活で活かしていきたい」とたくさんのご意見をいただき、参加者のみなさまの生活習慣の見直しをするよい機会となられていたようでした。
さらに、今回は講演会の前後に展示相談コーナーを設け、歯科医師・薬剤師・管理栄養士による個別相談や、さまざまな企業様の食品サンプル展示紹介等も行い、さまざまな形での情報発信等を行いました。
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