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更新日:2024年3月5日
慢性腎臓病は、長い年月をかけて次第に腎機能が低下していき腎臓の働きが悪くなる病気です。成人の約8人に1人いるとされ、新たな国民病とも呼ばれています。ほとんど症状がないことが多いため、早期発見と予防が重要です。
そのため、健診を定期的に受けて、経年的に自分の腎臓の状態を把握しておくことはとても大切なことです。また、糖尿病・高血圧などの生活習慣病は腎機能の低下につながります。生活習慣を改善して腎臓を守りましょう。
場所:背中側の腰上のあたりに左右に1つずつある
重さ:120~160g大きさ:握りこぶしくらい形:そら豆のような形
働き:1.老廃物を取り除き、尿をつくる
2.血圧を調整する
3.血液を作る指令をだす
4.強い骨をつくるためにビタミンDをつくる
5.体液の量やミネラルのバランスを調整する
尿検査…たんぱく尿や血尿といった尿の異常が見つかることがあります。
血液検査…血中窒素濃度や血清クレアチニン値を調べることができます。
「慢性腎臓病の診断」(日本腎臓学会診療ガイドライン2018より)
1.2.のいずれか、または両方が3か月以上持続する。
1.尿異常、画像診断、血液、病理で、腎障害の存在が明らかで、特に蛋白尿などがでている。
2.GFR※60ml/分/1.73m2未満
(GFR:腎臓がどれくらい働いているかの数値。血清クレアチニン値より導くことができます。)
慢性腎臓病は進行すると徐々に腎臓の機能が失われ、回復する見込みはほとんどありません。慢性腎臓病の発症には高血圧や糖尿病などの生活習慣病が深く関係し、進行すると脳卒中や心筋梗塞などが起こりやすくなります。さらに進行すると、透析療法や腎臓移植などが必要になります。
定期的に医療機関を受診されている方は、主治医の指示に従いましょう。
下記の長崎県のホームページにおいて、「腎臓内科、透析を行っている医療機関一覧」「腎臓専門医がいる医療機関一覧」が掲載されておりますので、参考にされてください。
佐世保市国民健康保険加入者の方は、こちらも参考にされてください。
講演会全体テーマ
知ろう、学ぼう、CKD(慢性腎臓病)~3月の第2木曜日は世界腎臓デー~
日程:令和6年3月2日(土曜日)
時間:13時30分から15時まで
場所:アルカスSASEBO中ホール
参加者:354名
講演1においては、講師の福成先生より、腎臓の働きから慢性腎臓病(CKD)という病気についての説明、定期的に健診を受けることの大切さ、日々の生活の中でできる予防のことまで幅広くお話いただきました。
また、講演2においては、講師の太田先生より、透析療法とは実際にどのような治療を行うのか、腎機能が低下して透析療法が必要になっても、その人のライフスタイルに合った方法を選択することで、その人らしい生活を続けていただけることなどのお話がありました。
参加者の方々からも「非常にわかりやすかった」「今後の生活で活かしていきたい」とたくさんのご意見をいただき、参加者のみなさまの生活習慣の見直しをするよい機会となられていたようでした。
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