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更新日:2025年4月25日
日本では、2018年(平成30年)には認知症の人の数は500万人を超え、認知症を有する65歳以上の高齢者は7人に1人、軽度認知障害(MCI)の人を含むと65歳以上の4人に1人と言われています。
このように、認知症はだれもがなりうるものであり、家族や身近な人が認知症になることなどを含め、多くの人にとって身近なものとなっています。
佐世保市では、日ごろから認知症への理解を深めていただき、認知症と診断を受けた後もご活用できるように「認知症ケアパス(佐世保市版)」「認知症を理解するために」を作成しています。
↑上記よりダウンロードまたは、長寿社会課の窓口で受け取ることができます。
認知症とは、脳や身体の病気等いろいろな原因で、認知機能(情報を分析したり、記憶したり、思い出したりする機能)が低下し、日常生活に支障をきたす状態をいいます。
認知症は、明確な境目があるわけではなく、健常な状態から、長い年月をかけて進行していきます。
MCI(軽度認知機能障害)の時期は、認知症の前段階と言われ、適切な対処で認知症発症を予防したり、遅らせることができると言われていますので、早期発見が重要です。
軽度認知機能障害(MCI)とは 健常と認知症の中間を軽度認知機能障害(MCI)と呼びます。認知症になる前の段階を指し、「物忘れが目立つ」「注意力が低下する」「見たものをうまく捉えられない」等の軽い症状がみられますが、日常生活には支障がない程度であり、認知症ではないと分類されます。
MCIをそのままの状態で放置した場合、そのうち10~15%の方が認知症に進行するとされています。適切な対処を行えば、認知症の発症を防いだり、遅らせたりする可能性があるとわかっています。また、早期発見した場合、事前に将来について自分の意志で考え、家族で話し合ったりする余裕が生まれるため、いざというときに慌てることが少なくなります。 |
認知症には、いくつかのタイプがあります。
認知症の症状は、「中核症状」と「行動・心理症状(周辺症状)」の大きく2つに分けられます。認知症の種類によっても、初期の症状は異なりますが、多くの場合は「物忘れ」の症状から気づかれることが多いようです。
認知症は徐々に進行する病気ですが、早めに症状にあった治療や介護が始められたら、進行が緩やかになることがあり、認知症とともに穏やかに暮らしていくことができます。「もしかしたら…」と思ったら、まずは医療機関の受診、または長寿社会課や各地域包括支援センターに相談しましょう。
認知症で記憶などに障害が出ても、人としての感情の働きがなくなってしまうわけではありません。認知症の人の気持ちを知って、暖かい気持ちで接することが大切です。
また、認知機能が低下すると、ものを考えるスピードが落ちたり、一度に考えられる範囲が狭くなったりしますので、相手の言葉に耳を傾けゆっくりと対応しましょう。日常生活動作に声かけがいる場合は、本人のペースに合わせ、一つ一つ次の行動を伝えながら援助していきましょう。
言葉だけでなく、しぐさ、眼差し、態度などで「安心」「楽しい」「うれしい」などの感情に働きかけ、本人の自尊心を大切にしましょう。
認知症の方への接し方のポイント
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