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更新日:2024年3月29日

麻しん(はしか)

麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で「はしか」とも呼ばれています。感染力が非常に強く、ヒトからヒトへ感染し、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%症状が現れますが、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。小児だけでなく、大人も注意が必要です。

感染経路

空気感染、飛沫感染(唾やしぶき)が主な感染経路で接触感染もあります。感染力が強く、体育館などの広い場所でも免疫がなければ感染し発症する危険性が高くなります。
周囲の人へ感染させる期間は、発熱・咳などの症状の出現する1日前(発疹出現の3~5日前)から発疹消失後4日くらいまで(または解熱後3日くらいまで)とされています。

潜伏期間

感染後、10~12日(最大21日)の潜伏期間を経て、発症します。

症状

  • 典型的な麻しんの症状は、1)発熱、2)全身性発疹、3)咳、鼻水、目の充血などの風邪症状です。
  • 感染して10~12日後に、発熱や咳などの症状が現れます。
  • 38℃前後の発熱が2~4日間続き、39℃以上の高熱とともに発疹が出現します。発疹が現れる1~2日前頃に、口の中の粘膜に1mm程度の白い小さな斑点(コプリック斑)が出現します。
  • コプリック斑は麻しんに特徴的な症状ですが、発疹出現後2日目を過ぎるころまでに消えてしまいます。
  • コプリック斑出現後、体温は一旦下がりますが、再び高熱がでるとともに赤い発疹が出現し全身に広がります。
  • 発疹出現後、3~4日で回復に向かい、合併症がない限り主症状は7~10日後には回復しますが、免疫力が低下するため、他の感染症にかからないよう十分な注意が必要です。
※合併症:肺炎、中耳炎、脳炎(1000人に1人)。重篤な合併症として、亜急性硬化性全脳炎(10万人に1人。学童期に多い)があります。

予防について

麻しんの予防方法は予防接種です。予防接種を受けることによって、95%以上の人が免疫を獲得し、予防することができます。自分自身を麻しんから守るためだけでなく、感染を広げないためにも予防接種を受けましょう。
特に以下の、予防接種法に基づく定期の予防接種の対象者で、未接種者の方は早めの接種をおすすめします。(定期予防接種対象者は無料、それ以外は任意予防接種で有料となります。)
 
  • 第1期:生後12ヶ月(1歳)~24ヶ月(2歳)未満の者
  • 第2期:5歳以上7歳未満の者であって、小学校入学前の1年間(幼稚園・保育所等の年長児)

海外へ行かれる予定の皆様へ

麻しんの発生がない、あるいは非常に少ない国・地域では、滞在中に麻しんを発症すると、感染拡大防止のため、発症した本人の移動制限だけでなく、同行者の移動も厳しく制限されることがあります。

麻しんが多く発生している地域がいまだに多くあることから、麻しんの罹患歴や予防接種歴を確認し、麻しんにかかったことがなく、2回予防接種を受けたことがない又は不明の場合には予防接種を受けることをご検討下さい。

海外の流行状況は、厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページでご確認ください。

予防接種実施医療機関について

定期予防接種(子どもと高齢者の予防接種)の実施医療機関については、市ホームページ「予防接種実施医療機関(定期予防接種)」の一覧をご覧ください。
※当該一覧は子どもと高齢者の定期予防接種のものであるため、任意接種に該当される方は、参考までにご覧ください。なお、受診の際は、事前に医療機関への連絡をお願いします。

麻しんが疑われる場合の対応について

麻しんが疑われる症状が出現した場合には、他人に感染させないよう、医療機関を受診する前に電話連絡を行い、受診方法(入口や受診時間)を確認し、マスクを着用してから受診してください。

受診の際は、感染を拡大させないように公共交通機関の利用は控えてください。

医療機関の皆様へ

発熱や発疹を呈する患者を診察した際は、麻しんの可能性を念頭に置き、海外渡航歴及び国内旅行歴を聴取し、麻しんの罹患歴及び予防接種歴を確認する等、麻しんを意識した診療をお願いします。

麻しんと診断した場合には、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第12条第1項の規定に基づき、最寄りの保健所へ速やかに届け出てくださるようお願いします。

お問い合わせ

保健福祉部感染症対策課

電話番号 0956-24-1111

ファックス番号 0956-25-0130 

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