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更新日:2024年8月19日
帯状疱疹とは、水痘(水ぼうそう)と同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」で起こる皮膚の病気です。
子どもの頃に水痘(水ぼうそう)にかかり、治った後も生涯にわたりウイルスが体内(神経節)に潜伏し続けて、過労や疲労、ストレスなどで免疫力が低下した時に、ウイルスが再び活発化して、帯状疱疹として発症します。
多くの方が子どもの頃に水痘(水ぼうそう)に感染していることから、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。
50歳以上から発症が増え始め、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。
帯状疱疹を発症すると、皮膚にピリピリとした痛みや違和感、かゆみなどが起こり、その部位に発疹が現れます。発疹は水ぶくれに変化していき、帯状に広がっていきます。
皮膚症状は3週間程で治まっていきますが、神経の損傷がひどい場合は、皮膚症状が治まった後も痛みが続くことがあります。
これは「帯状疱疹後神経痛」という帯状疱疹の代表的な合併症で、ズキンズキンとする痛みが数か月から数年にわたり残り、睡眠や日常生活に支障が出るような場合もあります。
帯状疱疹の治療には、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬が用いられます。
早期に投与することで重症化や合併症の予防効果があるといわれています。
痛む場所に発疹が出現するなど、帯状疱疹を疑う症状がある場合は、できる限り早く医療機関を受診し、治療を開始することが大切です。
帯状疱疹の発症は、免疫力の低下が関係しています。バランスのとれた食事をとり、適度な運動や睡眠を十分にとるなど、できるだけ健康的な生活習慣を保ち、日ごろから免疫力が低下しないように心がけましょう。
50歳以上の方は、帯状疱疹ワクチンを接種することで、発症予防・重症化予防が期待できます。
ただし、帯状疱疹ワクチンは現在、予防接種法に基づかない「任意予防接種」となっており、接種費用は全額自己負担となります。
ワクチン接種には、効果とリスクがあります。医師等にご相談のうえ、健康被害救済(任意接種のため独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)による救済)などについて十分に理解をいただいた上で、接種の判断をしてください。
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