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更新日:2024年3月27日

感染症対策ステップアップ研修(感染症対策パンフレット等)

令和5年5月から7月にかけて、高齢者入所施設、障がい者・児入所施設職員を対象に「感染症対策ステップアップ研修」を実施しました。

研修資料を再編集して作成した「感染症対策パンフレット」と「質疑応答」を掲載しております。施設での新型コロナウイルス感染症対策等のご参考にして頂ければと思います。

主な内容につきましては以下となります。

  1. 新型コロナウイルス感染症5類移行後の変更点・施設内で体調不良者が出た時の対応について防護具
  2. 平常時の対応について
  3. 陽性者への対応について
  4. 業務継続計画(BCP)
  5. その他

感染症対策パンフレット(社会福祉施設職員向け)令和6年2月作成

質疑応答

施設職員の方からの質問に対してお答えしています。ご参考にして頂ければと思います。看護師

Qゾーニングについて

Q1.陽性者の同室者を移動させないとあるが、部屋の確保ができなくなれば陽性者の同室者同士を一緒にして差し支えないですか?

Q2.接触が多かった利用者については1~2日程度隔離対応して様子を観た方がよいですか?

Q3.レッドゾーンに入る時は履き物のチェンジをしなくてもいいのですか?

 

Q個人防護具(PEE)について

Q4.在宅への訪問にまだブルーの袖付きエプロンをかけていきますが、ピンクの袖なしではいけないのでしょうか?

Q5.クラスターの際、医療機関でN95マスクの上にサージカルマスクを着用し、都度サージカルマスクを交換しているところを見かけました。有効な対応になるのでしょうか?

Q6.陽性者発生時のキャップや二重手袋を必要ですか?

Q7.平常時排泄介助時、フェイスシールドは必要ですか?

Q8.徘徊のある入居者様がフロアに出て来られる時は(陽性者)サージカルマスクでかまいませんか?N95マスクの必要性はありますか?

Q職員体制について

Q9.現在、公的な応援職員はありますか?

Q検査について

Q10.信用度の高い検査キットはありますか?あればその検査キットの入手方法は?

Q施設内の感染対策について

Q11.現在、食堂の各テーブルにアクリルパーティションを設置しているのですが、外しても可能ですか?現段階でも施設内食事の際(職員、利用者別々)アクリル板はまだ必要ですか?

Q12.平常時、浴室内の利用の人数制限は必要ですか?

Q13.うがい、コップ、歯ブラシなど、毎回の次亜塩素酸消毒は必要ですか?

Q14.衣類の洗濯方法を詳しく知りたいです。

Q15.汚染ゴミの処理はどうすれば良いですか?ゴミの処理は5類になってからも72時間保管をした方がよいか?

Qその他

Q16.エアロゾル感染と空気感染の違いはなんですか?

Q17.保健所での感染対策等の相談は市役所業務時間内のみの電話と思ってよいでしょうか?今後は主治医の相談等になりますが、どうしても指示相談等を頂きたいときの相談です。

Q18.7月になって利用者3名と職員1名がコロナ陽性になり、管理者が保健所へ発生報告を行なっていますが、10名以上、半数以上ではないので報告の必要はないのでしょうか?

Q19.体調の変化で風邪症状や発熱の状況で、風邪症状はなく微熱があるときの微熱の判断を教えて下さい。

 

Aゾーニングについて

Q1.陽性者の同室者を移動させないとあるが、部屋の確保ができなくなれば陽性者の同室者同士を一緒にして差し支えないですか?

 陽性者の同室者同士を同じ部屋にしても差し支えありません。健康観察や感染対策を実施するようにしましょう。
どのくらいの期間、隔離し健康観察や感染対策を実施したらいいのかというと、陽性者と最後に接触してから約3~5日で発症すると言われていますのでその期間を隔離のおおよその目安にしてください。

Q2.接触が多かった利用者については1~2日程度隔離対応して様子を観た方がよいですか?

接触の程度にもよります。陽性者の咳やくしゃみをお互いマスクなしで近くで受けたなどの場合は、隔離して健康観察や感染対策を実施するようにしましょう。陽性者と最後に接触してから約3~5日で発症すると言われていますので、その期間を隔離ののおおよその目安にしてください。

Q3.レッドゾーンに入る時は履き物のチェンジをしなくてもいいのですか?

履き物のチェンジは不要です。レッドゾーンに入る場合は正しいPPEの着脱を行ってください。

A個人防護具(PEE)について

Q4.在宅への訪問にまだブルーの袖付きエプロンをかけていきますが、ピンクの袖なしではいけないのでしょうか?

〈平時の対応〉
常に袖付きエプロンを着用するのではなく、ケアの内容に応じて個人防護具の着脱をしてください。例えば、口腔ケアや咳がひどい際は、袖なしエプロンを着用することをお勧めします。
〈陽性者への対応〉
リハビリや食事介助、口腔ケアなど接触頻度の高いケアを行う際は、袖付きエプロンを着用することをお勧めします。

Q5.クラスターの際、医療機関でN95マスクの上にサージカルマスクを着用し、都度サージカルマスクを交換しているところを見かけました。有効な対応になるのでしょうか?

N95マスクの上からサージカルマスクを着用しても感染予防効果は変わりません。N95マスクの表面の汚染を減らすために、N95マスクの上からサージカルマスクを着用し、ケアが終わるごとにサージカルマスクの交換をしていただいて問題ありません。
N95マスクはウイルスを通過させないため、陽性者への対応時は効果的です。使用可能時間は異なりますが、県内の病院では目安として、使用合計の目安を8時間程度、マスクの形状が変わったり、紐が緩み顔にフィットしない場合には取り換えるなどルールを決めておられます。ご参考にしていただき、施設内で検討してみてください。

Q6.陽性者発生時のキャップや二重手袋を必要ですか?

現在はキャップや二重手袋は必ずしも必要とはしておりません。しかし、咳き込みの多い入所者や介護内容で介助者の髪の毛も汚染される可能性がある場合は二重手袋やキャップを着用していただければと思います。

Q7.平常時排泄介助時、フェイスシールドは必要ですか?

平常時の排泄介助時はフェイスシールドは必ずしも必要ではありません。
排泄介助の度合いにもよりますが、トイレまでの手引き歩行の介助程度であれば軽度の身体接触なので、サージカルマスクの着用をお勧めします。
おむつ交換の場合は、入所者の排泄物が感染源となり得るため、マスクに加え手袋と使い捨てエプロンの着用をお勧めします。

Q8.徘徊のある入居者様がフロアに出て来られる時は(陽性者)サージカルマスクでかまいませんか?N95マスクの必要性はありますか?

サージカルマスクは、マスクを装着した人から排出される粒子が大気中に拡がるのを防ぎN95マスクは外気からマスクを装着する人を守るために使用されます。陽性の入所者が徘徊され、フロアに出てこられる場合は、できる限り入所者はサージカルマスクを着用し、フロア内にウイルスを拡げないようにすることをお勧めします。しかし、入所者によっては認知症があり、マスクの着用が難しい場合もあると思います。その場合は、職員の皆様が感染しないようサージカルマスクを着用していただければと思います。ですが、入所者が大声を出したり、咳がひどいなどの症状がある場合は、職員の感染予防のために必要時N95マスクの着用をお勧めします。

A職員体制について

Q9.現在、公的な応援職員はありますか?

施設内で可能な限り陽性者を対応する職員を分けることが望ましいですが、職員が不足した場合、このような対応が困難となります。適切なケアの提供だけでなく、感染対策の観点からも職員の確保は重要となります。そのため、まずは施設内・事業所内・法人内における職員確保の体制等の検討をお願いします。それでもなお、職員勤務体制がひっ迫している場合などは長崎県において、5類移行後も必要時応援派遣を実施し、施設業務継続を支援する体制を継続しています。派遣依頼つきましては施設の感染状況、職員の出勤状況、サービス提供体制の状況などを確認する必要がありますので、まずは、佐世保市保健所にご相談ください。施設内の状況によっては派遣依頼にお応えできない場合がありますのでご了承ください。なお、平時より業務継続計画(BCP)の中で職員が不足した場合は、感染防止対策を行いつつ、限られた職員でサービス提供を継続する必要があることも想定されます。そのため、可能な限り通常通りのサービスを提供を行うことを念頭に、職員の出勤状況に応じて対応できるように業務の優先順位を整理しておくことが重要となります。

A検査について

Q10.信用度の高い検査キットはありますか?あればその検査キットの入手方法は?

新型コロナウイルス感染症の検査キットは一般用検査薬と医療用検査薬に分かれており、どちらも厚生労働省が承認したものがあります。しかし、一般用検査薬はインターネットなどで購入が可能で簡単に入手しやすい一方、厚生労働省が承認していない「研究用」の表示があるキットも出回っております。「研究用」と称して販売されている抗原定性キットは、国が承認した「医薬品」ではなく、性能性が確認されたものではありません。国が承認した一般用抗原検査キットには、「対外診断用医薬品」または「第1類医薬品」と表示されていますので、確認をお願い致します。抗原検査キットにおいては、市内の調剤薬局で販売しております。長崎県のHPに一覧が掲載されておりますので、お近くの薬局にご相談ください。なお、厚生労働省の承認をうけているキットの具体的な品目等は厚生労働省のHPをご確認ください。

A施設内の感染対策について

Q11.現在、食堂の各テーブルにアクリルパーティションを設置しているのですが、外しても可能ですか?現段階でも施設内食事の際(職員、利用者別々)アクリル板はまだ必要ですか?

パーティションは、飛沫を物理的に遮断するものとして有効ですが、エアロゾルに対してはパーティションでは十分な遮断はできず、まずは換気の徹底が重要とされています。5類移行に伴い、国も一律にパーティション等の対策を求めることはせず、対策の効果、実施等の手間・コスト等を踏まえた費用対効果、換気など他の感染対策との重複・代替可能性などを勘案し、事業者において実施の要否を判断することとしています。効果面で考えると、咳症状がある方や食事中によくむせる方等がいて、かつ食事の席が近く直接飛沫を受けるような場合はパーティションを使用するのも有効ではないでしょうか。換気を重視しつつ、入所者の状態等も加味しながらご検討ください。

Q12.平常時、浴室内の利用の人数制限は必要ですか?

浴室内の利用の人数制限はありません。入浴前には入所者の健康観察を行っていただき、浴室内の換気するなど、平常時からの施設内での感染対策の予防につながると思います。

Q13.うがい、コップ、歯ブラシなど、毎回の次亜塩素酸消毒は必要ですか?

歯ブラシは、保管の方法を間違えると細菌が繁殖して非常に不潔な状態になります。次のような保管方法は避けてください。毛先を下にしてコップに入れる⇒歯ブラシの毛先が乾かずに雑菌が繁殖しやすくなります。ユニットバスや洗面台の収納の中に保管する⇒歯ブラシの毛先を上にしても、これらの場所では毛先がなかなか乾きません。1つのコップに複数の歯ブラシが入っている⇒歯ブラシの毛先がふれ合うと、菌が感染する可能性もあります。
歯磨きが終わったら、歯ブラシはコップなどにためた水ではなく、流水でしっかりと汚れを洗い流してから保管します。そして、しっかり洗うのと同じくらい重要なのがしっかりと乾燥させることです。風通しの良い場所でブラシの毛先を上にして、立てて保管します。たくさんの歯ブラシを保管する時は、毛先が触れないように仕切りをすることも大切です。

Q14.衣類の洗濯方法を詳しく知りたいです。

陽性者の体液等で汚れた衣服、リネンを取り扱う場合は、手袋、マスクを使用し、一般的な家庭用洗剤を使用した洗濯機を使用して、洗濯し完全に乾かしましょう。洗濯後のリネンの取り扱いの際には手袋などPPEは不要です。一般的な家庭用洗剤で通常通り洗濯することで十分ウイルスが死滅すると言われています。

Q15.汚染ゴミの処理はどうすれば良いですか?ゴミの処理は5類になってからも72時間保管をした方がよいか?

72時間保管してから排出する必要性はありません。事前に施設内でコロナ陽性者が発生していることを廃棄委託業者に必ず伝え、廃棄の条件や方法について、委託業者と協議しておきましょう。
一般のゴミについては、廃棄物に直接触れないようにしてください。(特に鼻水・痰等が付着したティッシュや使用済みのマスクなどは注意が必要)、ごみ袋の中の空気を抜きしっかり縛って排出するようにしてください。医療用の感染性廃棄物については通常の感染性廃棄物を扱う際と同様に廃棄物処理法の基準に従って排出してください。

Aその他

Q16.エアロゾル感染と空気感染の違いはなんですか?

エアロゾル感染と空気感染の区別については、厳密には定義されていません。
エアロゾル感染と空気感染は病原体を含んで浮遊する粒子の大きさと湿潤度が異なります。空気感染は、病原粒子が小さく、乾燥しており、長く空気中を漂います。一方、エアロゾル感染は、エアロゾル(飛沫より更に小さな水分を含んだ状態の粒子)がしばらくの間空気中を漂い、1m以内の近接した環境でその粒子を吸い込んで感染することを指します。

Q17.保健所での感染対策等の相談は市役所業務時間内のみの電話と思ってよいでしょうか?今後は主治医の相談等になりますが、どうしても指示相談等を頂きたいときの相談です。

保健所での感染対策の相談は、市役所業務時間内のみとなります。コロナが5類感染症に移行したこともあり、平日の業務時間内(8時30分から17時15分)のみとしております。何かご相談等ございましたら、佐世保市保健所新型コロナウイルス感染症対策室0956-24-1111(代表)までご連絡ください。

Q18.7月になって利用者3名と職員1名がコロナ陽性になり、管理者が保健所へ発生報告を行なっていますが、10名以上、半数以上ではないので報告の必要はないのでしょうか?

お尋ねの場合は報告基準の未満の発生数のため保健所に報告の必要はありません。
報告については一般的な感染症の発生時と同じように、10名以上または全利用者の半数以上発生したなどの基準を満たした場合に報告をコロナ対策室までお願いします。なお、報告については市役所開庁時間内にお願いします。土日祝で発生した場合、発生当日の連絡ではなく、翌開庁時に報告をお願いします。
その際、報告書、積極的疫学調査票またはタイムランの提出もお願いしております。
発生報告書(エクセル:55KB)積極的疫学調査票(エクセル:39KB)またはタイムライン(エクセル:19KB) 

Q19.体調の変化で風邪症状や発熱の状況で、風邪症状はなく微熱があるときの微熱の判断を教えて下さい。

一般的には、正常体温よりも軽度に体温が上昇し、ある期間続く場合等を「微熱」とされていますが、医学的には〇℃以上など明確な定義はありません。感染症法上での医師の届出基準では「発熱とは体温が37.5℃以上、高熱とは38.0℃以上を呈した状態」とされていますが、そもそも平熱には個人差や日内変動(朝低く、夜に向けて上昇)があるため、他の症状も含め日頃の体調との変化にいち早く気付くことが重要かと思います。普段より少し熱が高いという状態が2、3日継続するようであれば嘱託医等にご相談してみてください。36℃台だと平熱の範囲内という認識が多いと思いますので、あえて目安を作るとすれば「37.0℃≦微熱<37.5℃」と考えるのも一案ではないでしょうか。

 

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お問い合わせ

保健福祉部新型コロナウイルス感染症対策室

電話番号 0956-24-1111

ファックス番号 0956-25-0130

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