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更新日:2025年5月15日
佐世保市内を含む長崎県内の感染症(インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症など)の発生状況は、長崎県ホームページにおいて、県内の感染症の動向と定点医療機関からの報告数が毎週木曜日に公表されています。
全国において百日咳の発生数は、近年ワクチンの定期接種により激減していましたが、2025年は4月に入ってから急増しています。
佐世保市においても第19週(5月11日)までに44件の報告があっており、全数把握疾患となった2018年以降において最多のペースで患者数が増加しています。
百日咳は主に百日咳菌の感染によっておこるけいれん性の咳発作を特徴とする気道感染症で、かぜの様な症状で始まり、次第に咳の回数が増え程度も激しくなります。
夜間の咳発作が多いことも特徴で、回復までに2、3か月かかることもあります。
乳児では、肺炎、脳症を合併し、重症化することもありますので特に注意が必要です。
予防接種(4種混合又は5種混合)は、生後2ヵ月から90か月までのお子さんが定期接種の対象で、予防接種が済んでいないお子さんは、人の集まる場所を避け、定期接種の対象期間がきたら早めに接種しましょう。
感染経路は飛沫感染で、咳やくしゃみの飛沫に含まれる百日咳菌が気道に感染して発病しますので、マスクの着用や咳エチケット、せっけんと流水による正しい手洗い、手指消毒で予防に努めましょう。
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 5月11日時点 |
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報告数 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 44 |
2025年第19週(5月5日~5月11日)の感染症発生動向調査において、感染性胃腸炎の佐世保市の定点当たり報告数は、18.00となり、先週より減少したものの、依然として警報レベルの報告数となっています。引き続き動向には注意が必要です。
詳細は以下のリンクを参照ください。
感染症 | 発生状況 |
一類感染症 | 報告なし |
二類感染症 |
結核<2名> |
三類感染症 | 報告なし |
四類感染症 | 報告なし |
五類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症<1名>、百日咳<24名>、 後天性免疫不全症候群<1名>、梅毒<4名> |
感染症発生動向調査では、地域(保健所単位)ごとに「警報」や「注意報」を発信し、注意喚起を行っています。
警報レベルは、大きな流行が発生または継続しつつあると疑われることを示します。
注意報レベルは、流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、また、流行の発生後であれば流行が継続していると疑われることを示します。
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