ここから本文です。
更新日:2024年9月6日
各種研修で出されたご質問をまとめています。
施設等の方からの質問にお答えします。
今後の対応の参考にしていただければと思います。
Q2.レッドゾーンの部屋に扉がなく、扉としてビニールカーテンをつけることについて
Q1.居室内にトイレが無く、尿量測定しなければならない場合の排泄物の処理について
Q2.最新情報の感染情報(感染対策を含めた)の収集方法について
A.BCPは策定済みかと存じますが、その内容を職場全体で共有し理解しておくことが重要です。また、訓練等で見直しておくことで、より実用的なものになっていくと思います。施設長や、リーダーとなっている方が不在になることも想定して対応を決めておきます。火災避難訓練と同様に、感染対策におけるBCP発動訓練もぜひ、定期的に実施してみてください。
A.各施設のBCPにおけるチーム分けを把握しているわけではありませんが、研修でお示ししたものを参考にしていただければと思います。BCP運用については、保健所を含め多くの施設で同様の悩みを抱えていらっしゃるため、施設同士で情報交換の場を設け、BCPについて意見交換し、コミュニケーションを図ることも1つの方法かと思います。今後、良い例がありましたら、共有させていただきます。
A.BCP訓練について「こうしなければいけない」というものはありませんが、感染症が発生したことを想定し、貴施設で考えられた指揮命令系統やチームで動くことができるか話し合う、実際に職員と連絡を取り合ってみる、連携医療機関と協議する、など様々な方法があると思いますので、貴施設ができるやり方を考えてみるとよいです。
他の施設とも情報共有や意見交換をしてみるのもよいかと思います。
A.キャップの使用目的は、毛髪に飛沫などが付着する可能性のあるケアなどにより職員が汚染するのを防ぐ目的と、職員の毛髪落下等によりケアを受ける利用者様が汚染するのを防ぐ目的があります。目的に合わせてキャップの使用をご検討ください。
未知の感染症など、感染経路が不明な場合やあらゆる感染経路からの感染が疑われる場合はキャップが必要です。キャップを正しく着脱するために定期的に研修や訓練を実施することが重要です。
A.シューズカバーは、床に落ちたウイルスや菌を吸い込んで感染することはほとんどないと言われており、過剰なPPEは必要ないと思います。
A.通常、施設で使用している手袋は「非滅菌手袋」と呼ばれるものです。非滅菌手袋は、業務に適した素材やサイズを選択してください。特に、巧緻性(こうちせい)を要する処置等では、指先がフィットするサイズを選択します。
A.コロナ初期は、あらゆる感染経路からの感染を疑い、感染性物質への暴露リスクを最小限に抑えるために厳重な感染対策として手袋を2重にすることを推奨していました。しかし、コロナが5類になる少し前から、感染対策が見直され、基本を押さえるだけで簡便にすることが可能となりました。現在は、感染対策を目的とした手袋の2重に着用することは推奨されていません。また、ある研究では、1重手袋で手袋を交換する場合と2重手袋で外手袋を外す場合では、2重手袋の外手袋を外した内手袋の方が汚染度が高いことが報告されており、米国疾病管理予防センター(CDC)も非滅菌手袋の2重使用を推奨していません。
A.コロナ初期はガムテープで整えたりしていましたが、今は不要です。着衣後はある程度整えることは必要ですが、汚染されるのは基本的に前面であるため、前面がしっかり保護されていることが重要です。
A.
有症状者と他の利用者が空間を共有することがないよう、個室での療養を原則とし、トイレも専用とすることが望ましいです。
隔離は個室が望ましいですが、同じ感染症の患者同士を同室にすることも可能です。
★詳細は、『感染症対策パンフレット』のP17~21をご参照ください。
Q2.レッドゾーンの部屋に扉がなく、扉としてビニールカーテンをつけることについて
A.ビニールカーテンの設置は、空気の流れが悪くなり、換気が十分にできない可能性があり、触れる場所が定まっていないことで触れる箇所が増えれば増えるほど広範囲が汚染され、消毒の範囲も広がるためが難しく、ウイルスを媒介しやすくなりますので、好ましくありません。
しかし、やむを得ず扉がない部屋などにビニールカーテンを設置された場合は、ビニールカーテンの消毒方法や換気の方法を工夫するなどの管理方法の検討が必要です。
A.噴霧スプレー式は、1人で行う場合に消毒の度に汚染された手で触ることで手指消毒の容器まで汚染されてしまうため好ましくないです。
また、1回の使用量は「3ml以上」及び「10~15秒間擦りあわせた後、手が乾いた感じにならない量」であり、噴霧式だと1回の噴霧では十分な量が排出されないため、何度も噴霧する必要があることから、ポンプ式を推奨します。
A.必ず肘で押す必要はありません。陽性者に接触した際などの手が汚染されている場合は、汚染された手のひらで押さずに手首や手の甲などで最後までしっかり押すようにします。
A.可能であればマスクを付けた方がいいですが、熱中症の危険等もあるため、施設内にコロナ陽性者が発生していない場合や介助するスタッフ・入所者ともに症状がない場合は、状況に応じて、十分に換気をした状態でマスクを外すなど、状況に応じて外すという対応をされてください。
Q1.居室内にトイレが無く、尿量測定しなければならない場合の排泄物の処理について
A.ポータブルトイレの場合は、処理の際に排泄物が跳ねて、対応者が汚染されるリスクが上がることもあり、ビニール袋の上にペットシーツを置いて排泄物を吸い取り、それを袋ごと捨ててください。
A.陽性者が使用した食器類は他の入所者と分ける必要はなく、基本的に食器用洗剤で洗い、水道水で洗浄後、よく乾燥させれば再利用可能です。
A.コロナワクチンの定期接種については、令和6年10月から、主に65歳以上の方を対象に実施する予定です。今までのように、接種券の個別発送はなくなり、医療機関等で予診票を記入のうえ接種していただくこととなります。接種費用については、『無料』ではなく『一部自己負担』が生じ、さらに自己負担の金額は各医療機関で設定した金額となります(インフルエンザも同様)。
施設でのコロナワクチン接種に関して、季節性インフルエンザの予防接種を施設単位で契約しているところには、7~8月頃にお知らせを送付する予定ですので、そちらをご確認いただき、ご対応ください。任意で接種を希望される方は、全額自費での接種になります。
Q2.最新情報の感染情報(感染対策を含めた)の収集方法について
A.厚生労働省のホームページや国立感染症研究所、日本環境感染学会、日本感染症学会等が出しているガイドライン等を利用していただきたいと思います。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください