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更新日:2024年7月5日
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針尾送信所の無線塔は、電波を発信するアンテナを支える主塔として造られたもので、高さ450フィート(137.16m)の鉄筋コンクリート造3基から構成されている。各無線塔は、1000尺(303.03m)の正三角形に配置されている。1、2号塔は大正7年(1918)10月、3号塔は大正8年(1919)12月から工事が始められ、1号塔から順に大正7年(1922)4、5、7月に完成した。工事費は93万6,822円で、設計・監督は佐世保鎮守府建築科技師の吉田直によるものである。
【無線塔の構造】
底部外径:40フィート(12.19m)厚さ:30インチ(76.2cm)
頂部外径:10フィート(3.048m)厚さ:9インチ(22.86cm)
基礎部直径:80フィート(24.38m)厚さ:3フィート(91.5cm)
写真1.は基礎部の施工中の写真で、鉄筋の配筋や、中足場の構造が撮影されている。コンクリートの打設作業は、1日4フィート6インチ(1.3716m)で進められ、100回目で頂部に到達する。塔の中に木の櫓のような足場を組み、写真2.のように、ここに型枠・足場を引っかけて塔の外側に吊るす仕組みになっていた。現在、無線塔の中には、写真3.のようなアンテナケーブルの振動を吸収する重錘(防振装置)やケーブルの維持管理用のウインチが残されている。
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写真1.無線塔基礎部の施工 | 写真2.足場と型枠 | 写真3.防振装置とウインチ |
国重要文化財
高畑下車徒歩25分
佐世保市針尾中町382
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