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更新日:2024年7月5日
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針尾送信所の1号無線塔は大正7年(1918)11月より建設が始まり、大正11年(1922)5月に3本の無線塔の中で最初に完成した。無線塔の大きさは図1.のようになっている。写真の頂部にある1辺が18m三角形の構造物は、空中線支持構造であるが、昭和50年(1975)に撤去された。
当時、佐世保鎮守府では、耐海水コンクリートや修理艦船係留場(立神係船池)、重油槽など日本最大のコンクリート構造物の技術が蓄積された。無線塔の施工では、塩分の少ない川砂や砂利を布で拭いて使い、時間をかけた丁寧な施工が行われた。塔の表面は、建設後100年経ても型枠の跡が鮮明に見え、顕著な劣化が見られない。高品質の鉄筋コンクリートの構造物として残されてきた貴重な構造物である。
図1.1号無線塔
写真1.昭和20年代の1号無線塔
国重要文化財
高畑下車徒歩25分
佐世保市針尾中町382
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